NEWS

2015.3.31

文部科学省「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM))」トライアルとして採択を受けていた立命館大学の「食と農のスロー&ローカル・イノベーション地域拠点モデルの構築拠点」は、社会実装化へむけた一定の成果をあげて2015年3月31日をもって終了いたしました。本プロジェクトはその成果を元に一般社団法人の設立に向け、立命館大学グローバル・イノベーション研究機構 食料研究拠点およびCOIに参画した各企業と共に現在も継続して展開・発展させています。

2013.11.6

文部科学省「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)拠点」に立命館大学から2件の採択が決定

立命館大学では、文部科学省「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)拠点」(以下、COI)の事業において、「食と農のスロー&ローカル・イノベーション地域拠点モデルの構築拠点」及び「運動を生活カルチャー化する健康イノベーション拠点」の2件が、10月30日にCOIトライアル拠点として採択されました。全190件の申請の内、私立大学においてCOIに2件採択されたのは本学のみとなります。


CONCEPT

今後10年で、人々の食への志向は、ファストフードからスローフードへ、グローバルからローカルへとパラダイムシフトする。食の提供の場である世帯も、単身世帯、母子・父子家庭、同性カップル、他人同士の同居等、多様化する。このような状況を鑑み、本拠点では<食と農のスロー&ローカル・イノベーション>を創出する。

<スロー・イノベーション>は、日本の伝統的な自然循環型の食と農に最新のテクノロジーと新たな意味と価値を結び付けることである。<ローカル・イノベーション>は、自然循環型の農業で生産された農産物の地産・地消およびそれらの六次産業化の成功モデルを次々生み出していく仕組みを作ることである。

この実現のため、自然循環型の農業を実現させる基盤技術の開発(①SOFIX(土壌肥沃度指標)技術を中心とする科学的有機農法の確立、②化学農法と有機農法の融合による「ハイブリッド農法」の最適化と確立、③それらを可能にする高品質有機肥料の開発)やICTを活用したSOFIXエンジンやデータベースの構築等の技術開発を進める。

同時にこれらの社会実装を進めるために、イオングループ、丸紅、たねやおよび滋賀県守山市や草津市をモデルとして、企業および地方自治体のニーズに基づいた農業の六次産業化の成功モデルを創出し、それを全国に波及させていく第一歩とする。

上記の課題を解決することで、スロー&ローカル・イノベーションの流れに沿う基盤が整い、その回りには農業に魅力を感じる人々が集い、新たな生活や活動が始まり、地域に根差した文化や食文化が育まれる事が期待される。さらにそこで得られる成果物のマーケティングや六次産業化、農商工連携などの成功モデルは地域の活性化を促すことで、さらに人の流れを都市から地方へと変える力となることが促進される。