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2006年度研究会報告

第19回(2006.12.22)第9回講演会

テーマ 「どこから─どこで─どこへ。テレサ・マルゴレスの作品」
報告者 カトリン・ニールセン(オイゲン・フィンク・アルヒーフ研究員)
報告の要旨

ニールセン博士による講演会は、メキシコのテレサ・マルゴレスの作品を解釈しつつ、暴力による犠牲者(死者)に対してわれわれがどのような態度をとるのか、という問題を提起するものだった。 立論は、一方でこれまでの哲学的な死の扱われ方をまとめつつ、他方で死の現在的な状況を示し、そのうえで、マルゴレスの作品が示された。 そこでは、暴力によって匿名化して誰ともわからなくなった死体に「誰」を返す可能性が暗示された。この立論に対して、さまざまな質問が寄せられ、活発な議論がなされたが、この講演の後にも深い印象が残った。

谷徹

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