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2021年9月11日 

「境界封鎖」とコロナ禍をめぐる中台関係


中国はグローバル社会において、世界第二の経済規模だけではなく、政治分野においても存在感を大きくしています。拡大する中国の影響力とともに、中国と中国の周辺地域との関係、特に香港や台湾といった「中華圏」と呼ばれる地域との関係にも変化をもたらしています。台湾海峡を挟んだ中国と台湾は、政治的な対立をしながらも、経済的には強く結びついた関係にあります。
こうした変化のなかで、世界はコロナ禍に直面しました。当初、中国武漢で確認された新型コロナウイルスの感染拡大に対して、台湾は積極的な境界封鎖によって封じ込めに成功しました。しかし、一年半にわたる世界的なパンデミックの中で、感染を封じ込めていた台湾も、現在、航空関係者から感染が拡大する事態やワクチン確保という課題に直面しています。
中国と対峙する台湾については、「台湾海峡の平和と安定の重要性」が日米首脳会談やG7等の声明において初めて言及されるなど注目が集まっています。
 貿易や人的移動の上で最もつながりの深い中国からのコロナウイルス感染拡大に台湾は如何に対応してきたのか、ワクチン確保をめぐる中台の駆け引きなどを中心に、コロナ禍における中台関係について考えます。





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