2024/06/27
Q. 講演のなかで最も印象的だった話題について述べてください
社会貢献はマーケティングだという考え方が1番印象に残った。今まで社会貢献といえば無償のものでボランティアと似たような意味だと思っていたが、市場に足りていなくて誰かが欲しているものを作って供給させることも社会貢献でそれはマーケティングだということを学んだ。経営することで重要なことで社会貢献の割合が1番低かったことを考えると多くの人も同じ考え方をしていたのだと思った。
あと、ししゃもがサメ科でアンモニア臭で臭いということがびっくりだった。普段食べているものが臭くないのは加工のおかけなので感謝して食べたいと思った。
●講演の中で、自分が日常生活の中で困っていることや、こんなものやサービスがあればいいなと思っていることは他の人も同じことを思っているかもしれない。それを解決し、仕事にすることをマーケティングということを学んだ。
なので、事業を始めるにあたって、儲かる仕事は何か?などと自分の利益だけをみつめているのではかえって利益を生み出すことは難しいと思った。人がなにを求めているのか、人が本当に必要としているものは何かを考えることが大切だと学んだ。
●足がけ10年を掛けて、ようやく冷凍生鮮食品プロジェクトを開始した話が印象的であった。刺身を生で食べるというのは日本国民に根付いた常識であることは頷ける。ゆえに、冷凍にどんなメリットがあったとしても、根強い先入観や常識によって多くの消費者は冷凍商材より生の魚を選択しやすいことは想像できる。
それだけに、刺身は冷凍で購入するのが一般的であるという常識を世間に根付かせることが出来れば、それは単に食品業界に留まるイノベーションではなく、食文化の変革でもあると思う。
冷凍商材はアニサキス問題を解決し、刺身の保存期間を長期化させる。創業70余年を迎えた、実力、信頼、実績のある企業が、新しいイノベーションを起こして社会にインパクトを与え、時代を率先していくというのは素晴らしいことだと思った。
●私がこの講義を通して最も印象的だった話題は、社会は常に変化しているので、その変化に合わせないといけないと言う話題。漁業においては、廃船や、漁師の高齢化などがある。そのような社会の状況に合わせて東信水産さんは獲った魚を冷凍し、計画的な生産を行うことで未来の漁業も衰退させないようにしているのが素晴らしいなと思った。漁業のみならず、社会は常に変化し続けているので、その変化に合わせた行動が大切であるなと思った。
●古参の従業員と若手との対立の話題が興味深かった。実際に私もバイトのおばさまからの指摘はなぜか聞き入れる気にならないという経験があるためである。
古参と若手がお互いに客観的に理解し合い、対立を防がねば、互いの意見を聞き入れられず、結果として企業価値が下がってしまうという指摘に納得した。世代間のギャップを埋める努力が重要であり、対立を解消するための対話や協力が必要であると身に染みて感じた。企業が持続的に成長するためには、全員の意見を尊重し、協力し合う風土を築くことが不可欠だと理解した。
Q. 講演全体を通じてどのような学びがありましたか。
●社会貢献はボランティアではなく、マーケティングの一部でもあると言うこと。社会貢献をビジネスに繋げることが大事と言うこと。そもそもビジネスの根幹に社会貢献があると言うこと。私は、社会貢献は自分が良かれと思ってするものだと思っていたが、社会貢献をビジネスに変えるということを学んで社会貢献に対する考えが変わった。社会の課題を見つけて、それをビジネスにおいて持続可能なものにしていくということが重要であると学んだ。
●時代背景に対応して製品のあり方を変えることが成功の秘訣であると感じた。時代の変化に伴い、即食商品の需要の上昇など市場調査を通じて、顧客のニーズを適切に取り入れた製品を提供するこということにより、顧客満足度を高めるとともに、競争の激しい市場での優位性を確保しているのだと理解した。この柔軟な対応力と顧客志向の姿勢、適切なターゲット層の制定、新たな政策を取り入れた思い切った大改革が成功を支えていると推測できた。
●実際に大学で学んだ化学の知識と興味のあるエネルギーなどの分野に携わりたいという気持ちから、ノルウェーに駐在しながらも水産事業に携わることで、食品業界に踏み込むことになった気持ちの移り変わりが印象的だった。元々興味のあることだけを研究したいと思っていたが、自分が関わったししゃもが人から美味しいと言ってもらえて心変わりされたように、人のパワーや思いが他人を変える力になることを学んだ。また、魚を冷凍し品質を確保しながら鮮魚を提供するサービスの普及に力を入れており、流通におけるコストとの兼ね合いを考慮しつつも新しいビジネスに踏み込む胆力には学ぶものがあった。
●講演全体を通じて、既存のビジネス体制の見直しの重要さについての認識を深めることができました。具体的には、ずっと続いていて、上手くいってあるビジネスだとあまり変える必要がないと思いがちですが、今の変化の激しい時代に変化についていけないとすぐに取り残されてしまい、いつ社会が変わるかの予測が非常に難しい時代になってきたので、思い切って変えてみる勇気がすごく大事なんだなと学びました。この勇気を自分が社会人になった時でも持てるようにしたいです。
●ひとつの事業を成功させるためには、マーケットの需要や物流、店舗運営の効率化、ITの活用など本当に幅広い分野にアプローチをしなければならないことを学びました。また、やみくもに経営をするのではなく、現状分析や課題発見を冷静に細やかにしていくことの大切さも感じました。
超少子高齢化社会やIT技術をどのように活用するかなど、時代の流れに敏感になり順応していくことも経営においてとても重要なことだと感じました。
了