活動報告

2024/11/06

2024年度秋学期第1回講演会 参加学生のふりかえり


講演のなかで最も印象的だった話題について記入し、なぜその話題を選択したのかについての理由を述べなさい

 

『すべてのいのちが輝く世界をご縁ある人々と共に創る』という末松社長の志が印象に残りました。

一人ひとりの人生があり、その目的を実現していくことこそが人生であるというお話が心に残ったからです。また、ブラシを作っている会社として、防虫ブラシを使用している点も印象に残りました。虫が入ってきたときに殺すのではなく、ブラシで追い返すという方法は、いのちを大切にしている姿勢が感じられて素晴らしいと思いました。

 


「利益などの数字を追いかけることばかりでなく、従業員にとって働きがいのある企業を目指すことが大切だ」というお話が最も印象に残っている。この考えは、リーマンショックからV字回復を果たし、利益が向上したのにも関わらず、従業員が退職することが多かったという以前の同社の状況から行き着いた考えであること、また、稲盛和夫氏の考えも大きく影響していると仰っていたので印象に残っている。この考えを実践するために様々な工夫行って経営されてきたということも非常に印象に残っている。


 

質疑応答の際にお話されていた、「あほかしこ」というリーダー像のお話が印象的でした。私は、完璧でないといけないと思って生きてきました。その背景には長男として生まれてきたこと、会社の4代目候補として生まれてきたことも一つの要因としてあったと今では思います。このように常に周りの期待に応えなければならない、完璧でなければならないと思い、小学校・中学校・高校と成績上位をずっと保ってきました。しかし、社会に出てもしも会社を継いだ時には、賢さや完璧さだけでなく「あほを演じることができる力や人間性」が大事で、社員がついてきたいと思う人柄も大切なのだと学ぶことができたからです。

 

 

講演で最も印象的だった話題は、末松社長の掲げる思いである。「すべてのいのちが輝く世界をご縁のある人々と共に創る」を志として掲げており、どう会社を継ぐかということだけを考えて行動をしていると、会社を継ぐことだけを目的化してしまう。

このような手段的な生き方では人生が義務化してしまうという言葉がとても印象的であった。一つの命として輝ける人生を大切にしたいという思いが根幹にあるからこそ、働きがい向上への考え方をもとに多くの取り組みを行えたのだと感じた。

 

 

私が今回の講演において最も印象的だった話題は働きがいについてのお話である。

企業として利益を優先することが重要ではないかと、経営学を学ぶ上で思っていた節があったが、企業経営を行う上では、まず1番が社内の風通しの良さであり、それが社員のモチベーションアップやイマジネーションにもつながってきて、最終的には会社の利益となるため、利益を第一目標とするのではなく、社内環境を良くすることでおのずと会社の成長につながることを知れたため印象的だった。

 

 

講演で最も印象的だったのは、家族内で「教訓ブック」を作成していた話だ。ただの言葉としての理念ではなく、家族の価値観や方針を具体的な形で共有し、行動に結びつけるための工夫がされているのが興味深かった。それぞれの教訓を日々の生活に取り入れることで、家族全体が同じ目標に向かい、信頼や一体感が深まり、ブレない信念が築かれていく様子が伝わってきた。この話題を選んだ理由は、企業でも理念を明文化し、それを具体的な行動へと落とし込むことで、メンバー全体のモチベーションや方向性が統一される可能性を感じたためだ。この「教訓ブック」の考え方は、個人や組織の成長に役立つ応用可能な視点が多く、非常に興味深く思った。

 

 

講演全体を通じてどのような学びがあったのかを記入してください

 

講演全体を通して、社長や社員との距離が近い中小企業は魅力的だと感じました。

大企業では社長と直接話す機会はなかなかないと思いますが、バーテックさんのように距離が近い環境は、働きがいが感じられるだろうと思いました。また、新入社員の方のお話からも、中小企業は、自分の声が通りやすく、前例がないからやらないのではなく、挑戦してみるという姿勢を取りやすく、大企業では実現できないことができるとおっしゃっており、成長できる環境だと感じました。

 

 

理念は、独自性を生むという考え方を学ぶことができました。

会社は、大切にしている価値観をもとに経営を行っており、そのうえで会社としての活動があるため、それが強みになるはずだということに気づけました。経営判断において、理念を遵守することはもちろん、従業員さん自ら理念を実践することで、会社の強みが作られていくということがわかりました。そのため、自分自身が会社を選ぶ際は、理念に共感できるところ、理念がはっきりしている会社を選びたいと考えました。

 

 

企業の経営には着実な利益の獲得だけでなく、従業員の心持ちも重要な役割を果たしているのだと改めて学びました。

継承という部分では、先代のどこを尊重してどこを改革していくべきなのか、流行や社会が変化していく中で新しいことに挑んでいかなければならない。その中で社長に加えて社員のお話を聞いたことで中小企業だからこそ細かな働きやすさへの取り組みや、意見の交流ができるのだと強みを感じました。ファミリービジネス(FB)に対する私物化への懸念が弱みとして挙げられても、強みを活かして信頼を通した連帯感などの良さが上回る取り組みもあって更なる学びに繋がりました。

 

 

講演を通じて、ファミリービジネスの持つ独自の強みと、経営者としての在り方について学びました。

特に印象的だったのは、経営理念として「全従業員の幸福の追求」と「人類・社会の心と技術の発展」を掲げている点です。

利益のみを追求するのではなく、社員や地域社会との共存・調和を大切にする姿勢は、家族経営ならではの長期的視点に基づいており、従業員との信頼関係を築き、一人一人の能力を最大限に活かしているように感じました。このように理念を重視した経営を通して成長を目指す姿勢に強く心を打たれました。