2024/11/11
講演のなかで最も印象的だった話題について記入し、なぜその話題を選択したのかについての理由を述べなさい。
●どんな環境でもサバイバルできる環境を作るという理念がとても印象的でした。現代のライフラインが整備されている現代社会とは異なり、自分たちで何から何まで調達するという理念が非常に興味深いなと考えたから。また、ライフラインなどを他人の仕事に依存する人々が多い中、自分たちで全て調達して、お金でコントロール生活から自然にコントロールされる生活に変える勇気や価値観がすごいなと感じた。こういったライフスタイルの変遷も今後の若者のトレンドになるのではないかと考えた。
●私はすごく自分とは違った価値観だったので、お金のところの話がすごく印象的だった。多くの人がお金を稼いで裕福な生活をするために仕事をするという考え方で、私も同じように自分の仕事量とそれに対する対価がお金として返ってくる仕事をしたいと考えており、それがモチベーションになり仕事ができると考えている。しかし、今回のお話では、お金ではなく、自分の楽しさなどを求めて仕事をしており、お金にならないことも進んでやるということはすごいなと感じた。
●師匠からの反対は無かったのかと言う話の中で、周りの人たちが反対してきたと言うのが印象に残った。私の父も叔父も独立する際に周りの人達が反論してきたが、そんなのどうでもいいと言っていた。中井さんも反論してきたのは何もわからない人達とおしゃっていてすごくいい生き方だなと思った。
●三島独活の株が病気にかかり不作が続いた中で工夫し改善に転じた話がとても印象に残った。自然は多様性に向かっていくという特性に着目し、畑を三島独活の株だけの単一なものから、あえて雑草をそのままにした多様な環境にしてみるという発想が素晴らしく、農業としてだけでなく、今社会で必要とされている本当の多様性の考え方だと感じた。この多様性に関する考えは、その後におっしゃっていた種無しブドウなどに代表される大量生産のための栽培方法だけを行っていると
今後の時代と環境の変化に対応できなくなるという話にも繋がっていると感じました。
●農業を始めて中井夫妻の収入が5分の1になったにも関わらず幸せに暮らせるようになったということです。お金を稼げば幸せになるという考えを受けながら育ってきました。幸せとは何かを考えずに、とりあえず勉強する、とりあえず就活、とりあえずお金があればと言われたりしてきました。そんなことはない、人は幸せをもう一度考え直すべきなんだと思いました。誰かと一緒に主体的に行動することの面白さを知らずに死ぬのは勿体無いと思いました。
講演全体を通じてどのような学びがあったのかを記入してください。
●夫婦の生き方、考え方全てが学びだった。私たち若者は良い企業、お金がもらえる企業、社会的に有名な企業に就職をして人生をおくりたいと考える人が大半である。ただ、中井夫婦はそういうものに一切捉われず、ただ時代の流れに合わせて自分たちのしたいことを自分たちらしくやっていくというスタイルを取られていて、心の幸福度が高い。このような「自分らしく」生きていける人生をおくりたいと思ったし、自分に関わる人もより密な関係にすべきだという話にもとても共感した。
●今回の講演を通して、デジタルが発展した世の中だからこそアナログの価値が高まっていて、伝統的なものを守っていくことが求められているのだということを学びました。どれだけ便利な世の中になったとしても、人にコントロールできないことはきっと存在すると思うし、その中でのアナログの価値というものを中井さん夫妻は大事になさっているのだなと感じました。便利な世の中だからこそ人間は楽をするようになると思うし、そうなることで人は考えることを辞めて、単調で面白くない人生になってしまうこともあるのではと少し怖くなりました。このようにアナログの価値を再認識して伝統を守っていくことによって、人や自然の本来あるべき姿を守っていくことができるということを学びました。
●事業のことだけでなく、人と人とのつながりであったり、幸せに対する新しい価値観を学べたと感じています。ノリとか、なんとかなるという言葉はあまり好きではありませんでした。なんとかなると言う人を見るたびに、そうではなく周りがなんとかしてくれているのだと思っていました。ですがお話を聞いていくにつれて、そうでない考え方・生き方があるということ、何が本当に心の豊かさをもたらすのかなど学ぶことができたと思います。
●お金を沢山稼ぐことよりも大事なことがあることを学んだ。今の私には社会人になって安定した稼ぎがある中でそれを捨ててまでリスクがあるやりたいことを選択する勇気がない。生活の安定よりも、ノリと楽しさを重視することの大切さを学んだ。20歳になって、もう既にとりあえずやってみようという考えが無くなりつつある。行動に移す前に、その先にあるリスク等を考えてしまう。子供の頃は持っていたあの感覚をもう一度取り戻し楽しいワクワクするような人生を歩みたいと思った。
●最新技術に便乗したビジネスを行う、商品を安定的に供給するということも人々の生活上必要だが、電気などの今ある資源が絶たれても続けることのできる伝統的な栽培方法で農業を行うということがとても興味深いと感じました。また、スマート農業や人工的な肥料などを使い安定した大量生産を行うことについて、方法自体を否定するのではなく、「面白くない」とおっしゃっていたこともとても印象に残りました。農業の事業継承にとどまらず、環境問題や世界の多様性についても考えさせられる、学びの多い素晴らしいお話でした。
●最近は何かとAIを利用したり、デジタル化しようと推奨されているが、自分たちの頭で考えて挑戦と失敗を繰り返していくことがやりがいや生きがいにつながると考えるとすべてを自動化するのが本当に正解なのかは分からないと思った。また、地域との関係性についても、自己中心的に自分たちの成功ばかりを考えるのではなく、地域の繁栄や幸せを大切にしていくことは重要だと感じ、情けは人の為ならずというが、誰かのために行動することがひいては自分の利益になるといったものの最たる例なのではないかと思った。