• 023
  • ロボット社会の実現

理工学研究科 立花京

ロボットをもっとリーズナブルに、もっと身近に。

ロボット技術も進歩したとはいえ、夢に見たロボット社会にはほど遠い。
一般ユーザーをも巻き込んだロボット社会の到来には、
「もっと容易に使えることや、価格を大幅に低下させることが必要」と彼女は言う。
しかし、これには従来とは異なる新しい技術の開発が求められる。
一般にロボットには、モーターの角度や角速度を計測するエンコーダが搭載される。
運動を制御するには欠かせないパーツだが、彼女はそれを使用しないことで
シンプルで安価なシステムを構築する研究を続けている。
そんな研究の一端から生まれたのが「教育用ロボット制御モジュール」。
高価な制御機器を小型化し、機能を絞ることで価格をおさえた。
「より多くの学生が実際にロボットに触れられれば、
そこから新たな発明が生まれるはず」と彼女は語る。
夢に描いたロボットだけでなく、それが生まれる環境も彼女はつくっている。