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  • 文化遺産を守る取り組み

歴史都市防災研究所

世界に広がる「MADE IN JAPAN」の
文化遺産防災プログラム。

災害大国日本の知見が、今、世界に大きく活かされている。
台風や地震、地滑りなどが頻繁にありながらも、
多くの文化財が日本には残っていると海外の人は見る。
その「文化遺産の防災対策」に世界の注目は集まる。
中でも、立命館大学の「歴史都市防災研究所」が行う国際研修は、
ユネスコにも認定された世界唯一のプログラム。
これまでの受講者数は39カ国84名。今年の応募枠には約10倍が殺到する注目ぶり。
災害科学や防災工学の枠組みを超え、文化遺産防災に関する問題提起や、
実践にかかわる人文社会科学的見地を含めた文理融合型の取り組みが特徴だ。
研修修了者は自国に戻り、世界遺産の危機管理計画を主導している他、
講師として文化遺産を守るための自国研修を実施している。
文化遺産を守ることは、その国の伝統や誇りを守ること。
新しい「MADE IN JAPAN」が、災害から世界を守ろうとしている。