08.08
2014
京都の美しさを見つけました
ファン・ハオ(学生)

京都の美しさを見つけました
ファン・ハオ(学生)
一般に日本の美しさといえば、中国人は大体桜を思い浮かべます。あいにく、私が日本に来た時桜はすでに散ってしまっていてとても残念でした。ですが、歩く都市京都を散策しながら、私は新しい美しさを見つけました。
千年の都を守るこころ
ある日学校からシェアハウスに帰る時、ずっと見過ごしていたものに気づきました。それはある桜の名所の周辺にある大手企業による建設工事と高層マンションの建設に抗議する看板です。そこには歴史と桜をまもるという趣旨の文言が書いてあります。京都の街角では同じような看板・旗などがあちこちにあるそうですが、利益ばかりを追いかけている現在の社会において、古都を守るために人間に利益をもたらすはずの企業とマンションの建設に反対するなんて古都の歴史にものすごい愛とプライドを感じました。京都は日本人のこころの故郷だといわれているように、国の伝統と歴史を自分のこころと思い絶対に守ろうとする京都人の気持ちに感動しました。私の故郷にも、長い歴史を持つ都市の成長を見守ってきた媽祖(中国南部の女性神)のお寺やスワトウにある小公園という最初に商売が発祥したところがありますが、今ではきちんと保存されていません。先民の物語と精神を伝承しようとすれば、まずそこで生まれた人としての誇りをどうしても守りたいという気持ちを持つことから始めなければいけないんじゃないかなと思います。
私は京都で新しい美しさを見つけました。それは人々のこころです。生活への情熱、歴史への責任観、古い京都の街から、私にはいきいきとした麗しい風景が見えます。