10.14
2014
授業風景(韓国ステイ・3週目)
立命館大パイロット学生 近藤健一

授業風景(韓国ステイ・3週目)
立命館大パイロット学生 近藤健一
こんにちは。CAP学生の近藤健一です。
先週、本ブログで鎌倉さんが綴ってくれたように、スローライフ&スローフードで精神・体力を回復させた私たちは、また新たな一週間を迎えました。
とにもかくにも韓国学期は発表が多い。前学期の日本学期も発表が多かったので、中国人学生は非母語学期が続くため、傍目に見てもちょっと気の毒です。発表の種類は以下の通りです。
①韓国語の新しく習う文法を学生がプレゼン(韓国語,1人15分)(3回)
②3ヵ国共通の問題のディベート(韓国語,1組(6名)3コマ)(2回)
③韓国文化プレゼン(韓国語,1組(4名)30分)(1回)
④韓国研究プレゼン(日本語,1組(2名)30分)(1回)
※その他、選択授業を選んでいる学生はさらにあります
いざ書いてみると意外に少ないなと思ってしまいましたが、どうか、たった7回と思わないで下さい。1回の発表のために行われるミーティングの時間が半端ではないのです。1度集まってしまうと2~3時間は序の口で、発表前日など練習練習で時計の針がてっぺんを回ってしまいそうになるまで帰ってこられません。
なぜこんなにも時間がかかるのか。それは母語が違い、感覚が違い、レポートの出来に納得できず、韓国語で書かれたレポートを読むのに時間がかかり、他国の図書館では参考文献を探し出すのが難しく、その他いろいろしていると、「あれ?スローライフ精神ってなんだったっけ?」と頭をよぎったりするわけです。なんせ日中韓の学生が共に、一緒に、共同で、10ページ前後のレポートとパワーポイントを作るのですから容易な事ではございません。
それに加え、韓国は成績が重視される国でとても勉強熱心です。とにかく内容を練る、再度練る、再々度練るで、椅子に腰かけては、「아이고<読:あいご~>(よっこいせ)」「짜증나<読:ちゃじゅんな~>(あ~もぅ)」と言っています。
写真の右上2つは、「あの島は独島か竹島か」というテーマで発表・ディベートをしている様子です。1チーム(日中韓各2名計6名)が独島派、もう1チームが竹島派で、文献を持ち寄り作ったレポートとパワーポイントを使い、日本人学生が「あれは独島だ」と言ったり、韓国人学生が「あれは竹島だ」と言ったり、なんとも複雑な光景が繰り広げられました。
さて、そんな中、我ら日本人学生の坂下祥太郎君が今週2回ものプレゼンをやり遂げるという快挙を成し遂げました。坂下君は「만만찮은祥太郎<読:まんまんちゃぬんショウタロウ>(したたかな祥太郎)」という異名を持つ程したたかな男子です。「勉強ぜんぜんしてない、嗚呼!どうしよう」と言いながらテストでキチンと高得点をおさめる水面下努力人です。彼は、今週火曜日に竹島、水曜日に済州島をプレゼンするという類ない“今、島な人”なのです。彼はキャンパスアジアで島に一番詳しいオンリーワンな学生になったのです。
今でも30人は個性豊かで、オンリーワンの学生たちと自信を持って言う事ができますが、あっという間に過ぎてしまう時間の中で、もっと己を磨き上げ、坂下君のような唯一無二の存在になるため、日々勉強中でございます。合掌。