11.12


2014

討論の秋、発表の秋(韓国ステイ・7週目)

立命館大パイロット学生 山本郁子

討論の秋、発表の秋(韓国ステイ・7週目)

立命館大パイロット学生 山本郁子

 東西大学の学生たちは、「東西大には、桜前線がある」と言います。通学路が実際に登山道であるように、山腹に位置している東西大では、この時期になると最寄り駅付近よりも3℃ほど低いです。桜前線ができるほど、校内に高低差があり、それに伴って気温差も激しいということです。まだ秋とはいえども、すっかり寒くなってしまった東西大で、私を含めたくさんの学生が風邪をひいてしまいました。
 しかし、最後の学期ということもあり、討論に発表、課題、試験に追われる日々が続いています。今週、私は韓国の「私教育」についての発表をしました。日本の報道でも度々取り上げられる韓国の教育熱。その背景には、社会的要因だけでなく、家族観や子どもたち自身の変化もありました。歴史、文学といった分野について学ぶことが多いキャンパスアジアですが、今年は社会や経済といった現代社会と密着した主題を取り上げる授業も増え、より一層深く東アジア各国の現代社会の様相について知ることができ、(大変ではありますが)面白く感じています。表面的に見れば、似たような社会問題を抱える国でも、その背景には全く違う価値観や概念が根付いているということ。そういった微妙な違いを知ってから、改めて外国人学生と接してみると、より深い話を分かち合うことができ、最近では外国人学生たちとの食事を兼ねての討論が習慣づいてきました。
 残りわずかとなった共同生活のなかで、どれだけたくさん交流できるのか。すでに家族のようになった外国人学生たちと、風邪に負けることなく、課題に励み、時には楽しく遊びながら、実り多い移動キャンパスの最終学期を過ごしたいと思います。

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