11.08


2019

月下情人

【3期】バクグムファ

月下情人

【3期】バクグムファ

私は、朝鮮時代の申潤福(シンユンボク)という家の「月下情人」という作品が一番好きだ。 この絵は、眉毛のような月が浮かんでいる夜中に、ある街角の塀のそばで若い男女が密かにう姿を描いている。 貴族に見える若い男は片手に提灯を持ち、もう片手ではを何かを探しているような姿だ。 スカトがひるがえった女は、身なりから見て貴族家の女に見えるが、おとなしく頭を下げてはにかんで見える。

申潤福の風俗は男女間の愛情を率直に表わしているのが特だが、このも月夜に密する若い男女の雰囲気を洗練して描いている。の塀の片隅には3行で画題が次のように書かれている。 「月沈夜三更/兩人心/事 兩人知(月明かり暗い夜三更/二人の心の中/二人だけが分かるだろう)"三更は夜11時から夜明け1時の間を指す。朝鮮時代には正月と省が生まれた月、迦誕生日を除いては、一般人の通行が禁止された時間だった。 禁止された時間に密かにった二人の男女は、描かれた足の形から見て、どこかに向かっているようだ。

全体的に背景は淡彩で表現されているが、これと相的に二人の男女の姿は細い筆線で鮮明に描かれ、視的にまず目がいく。それでこのを見ると、緊張感が漂いつつ、ドキドキする。 そして朝鮮時代の愛にする好奇心を呼び起こす。 このを見ると, どんなにしい社規律でも男女の愛は防げないことが分かる。それで私はこのが好きだ。

(19)11073


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