いよいよ秋も深まってまいりました。最近、学校から帰る道でモクセイの香りがとても濃厚で、時々雨が降る時、土の匂いに花の香りが混じって、風に乗って遠くまで流れます。これは私にとって、京都の秋に対する特別な記憶です。
さらに、今年は特別で貴重な体験がありました。それは立命館宇治高校との交流会です。今回は初めてキャンパスアジアの中韓留学生が集まり、全員が宇治高校に訪れるという前例のない交流会が実現しました。
立命館宇治高校まで余裕を持って行こうと思って、朝早く起きて、まず地下鉄に乗り、そこから電車に乗り換え、最後にバスで宇治に向かいました。往復で約3時間の移動時間がかかりました。行く途中、ちょうど日本の朝のラッシュアワーに差し掛かってしまいました。地下鉄も電車も、車内は満員でした。普段あまり経験しないような混雑ぶりに、少し驚きました。こんなに混雑した通勤ラッシュを経験したのは初めてだったので、とても新鮮で面白い体験でした。
宇治駅から高校へ向かうバスに乗ると、みんな朝の通勤ラッシュで緊張していた状態から解放され、しゃべりしながら窓の外の景色を眺め、まるでピクニックのような気分になりました。
そのままバスは宇治高校の敷地内に入り、目の前にある鐘楼みたいな美しい建物の前で停まりました。ここで降りると、宇治高校の静かな雰囲気を感じ、ちょっとホッとした気分になりました。
交流会は高校の広くて美しい体育館で行いました。最初に、立命館宇治高校の代表生徒が自分たちの勉強生活やクラブ活動について紹介してくれました。彼の説明がとても分かりやすく、簡潔で、ユーモアも交えており、会場は笑い声でいっぱいでした。私は彼らのクラブ活動の多様性に驚き、高校生活がとても充実していることに感心しました。この学校の生徒たちは学業だけでなく、個人の興味や趣味、特長にも力を入れており、時間を合理的に利用する姿勢に感銘を受けました。
次に、中国と韓国の代表学生による発表がありました。テーマは「日本での新しい体験」で、内容はとても面白く、会場の皆さんは笑っていました。
最後は交流会の締めくくりとして、小グループでのディスカッションが行われました。各グループは留学生と立命館の高校生が半々で構成されました。彼らとの会話で、ほとんどの生徒が所属しているクラブがあり、好きなだけ課外活動に参加していることがわかりました。学業について話すと、彼らは「確かに忙しいし、試験も多いけれど、毎日楽しい」と言いました。
留学生活や旅行の話を聞かれると、彼らはとても興味津々で私たちの話を楽しそうに聞いていました。彼らの明るい笑顔からは、未来への期待と大学生活へのワクワク感が感じます。驚いたことに、彼らの多くは中国や韓国の文化についても知っており、実際に旅行したことがある人も少なくありませんでした。嬉しいことは、彼らが私たちの話を真剣に聞いてくれて質問をしたことがとても印象に残りました。私はその交流の時間を心から楽しんでいました。
ところで、中国では大学に進学するには「高考」(中国の全国統一大学入学試験であり、正式名称は「普通高等学校招生全国統一考試」が、「高考」は略称である)という一つの方法しかなく、彼らが立命館大学に進学することを聞いて驚き、また羨ましく感じました。この一年間の留学生活を通じて、立命館は教育資源が豊富で、学生たちが優れており、学習の雰囲気がとても良い大学だと実感しています。彼らが将来、活力満々な優れる大学生になることは間違いないと思います。
交流会は午前9時半から11時まで行われました。終わる頃には、もっと聞きたかったことや話したかったことがあったので、少し物足りない気持ちもありました。もしもっと長い時間があれば、もっと交流できたのにと思いました。今でも、あの日の出来事や彼らの顔を思い出すと、自然に笑顔がこぼれます。彼らと知り合えたことを嬉しく思い、また会うことがないと思うと少し寂しい気持ちもあります。まさに日本の茶道文化にある「一期一会」のように、一度きりの出会いを大切にするべきだと感じました。
今回はキャンパスアジアの学生として最後の留学経験になります。卒業が近づき、未来の進路についても考えなければなりません。私たちクラスでは国内外の大学院へ進学したり、就職したりすることを考えている人がほとんどです。キャンパスアジアの皆さんはみんな優れた方々なので、時々自分の能力を疑うこともあります。でも自分の不足を感じたからこそ、もっと自分を鍛えたくて、勉強を続けようと思っています。
今回のブログはこれで終わりです。ご覧いただきありがとうございました!