03.03


2025

2カ国での入院経験

中野 智成(8期生)

2カ国での入院経験

中野 智成(8期生)

1年目の留学が終わりました。留学中、私はさまざまなことを経験しました。交流会に積極的に参加したり、文在寅前大統領が経営する書店に行ったりしました。その中でも、最も忘れられない思い出があります。それは、中国と韓国の両方で入院したことです。
日本にいたときは、ほとんど病気になることがなかったため、自分の健康には自信を持っていました。しかし、今回の入院を通じて、その自信はなくなりました。
まず、中国での留学中、開始から2週間ほどで学生の間でインフルエンザが流行しました。その中で、最初にインフルエンザA型に感染したのが私でした。病院に通院しているうちに、インフルエンザB型とマイコプラズマ肺炎にも同時に感染し、高熱が続き、鼻水や痰も止まらなく、免疫力も低下して顔にも湿疹が出たため、入院することになりました。
留学先は広州でしたが、3月上旬で肌寒いにもかかわらず、寮には暖房がなく、そこでの療養は難しいと判断して入院を決めました。入院先は「広州和睦家医院」という病院で、思いがけず30畳ほどの広い部屋に入れてもらうことができました。部屋には暖房があり、病院とは思えないほど快適な環境でした。点滴や薬で治療を受け、5日後に退院できました。治療費は非常に高額で驚きましたが、全額が海外旅行保険でカバーされたため、大変助かりました。
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韓国での入院は、友人と3人で刺身を食べに行ったときのことです。店長のサービスでアワビとホタテをいただいたのですが、その夜中に急な吐き気と腹痛に襲われ、朝までの4時間ほどトイレで過ごしました。熱を測ると39度あり、一緒に行った中国人の友人にも確認すると、同じ症状でトイレにこもっていたため、食中毒だと確信しました。私は、海外旅行保険があるので病院に行くことにしました。
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診断の結果、やはり食中毒で、そのまま入院することになりました。入院先は「チョウンサムソン病院」で、3人部屋でした。入院後も激しい腹痛と嘔吐が続き、3日ほどしてようやく落ち着き、シャワーを浴びられるまで回復しました。
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採血を担当したのは、病院で技能実習をしていた同じ大学の看護学科の学生でした。同じ大学の学生が私の血液を採るのは、なんとも不思議な気持ちでした。さらに、入院3日目には、隣のベッドに韓国人の高校生が救急車で運ばれてきました。彼も食中毒だったのですが、お互い回復してから仲良くなりました。彼は高校で日本語を勉強しており、日本にも関心があったため、すぐに打ち解けることができました。点滴中は、やることがないので、日本旅行の話をしたり韓国の高校の実情を話したりしました。彼とは、今でも連絡を取り合っています。
今回の経験から、海外で海鮮を食べるときは気をつけたほうがいいと痛感しました。

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