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2007.01.15
立命館大学客員教授に陳 凱歌監督の就任決定
立命館大学客員教授に陳 凱歌 監督の就任決定
立命館大学の客員教授に、中国の映画監督 陳 凱歌(チェン・カイコー)氏の就任が決定しました。
本学では、2007年4月に陳監督の公開講演会の開催を予定しており、また2007年11月には映像学部での特別講義2コマを担当していただく予定。
今後、講義のみならず映画・映像分野での中国-日本の文化交流や、若手人材育成の展開についても計画しています。
任期は2007年4月1日~2008年3月31日までで、以降継続的に更新をすることも検討しています。
なお、2007年4月開催予定の公開講演会、2007年11月の特別講義につきましては、開催日・場所、開催内容等、現在未定です。
詳細につきましては、決定次第、ホームページ等でご案内させていただきます。
*2007年11月に担当していただく特別講義2コマ(現在予定している内容)
●クリエイティブ・リーダーシップ・セミナー
陳 凱歌監督の「監督論」について
●映像文化研究
陳 凱歌監督が、監督自身の作品もしくは監督が影響を受けた作品の解説を行う。
【陳 凱歌監督招聘の経緯】
陳 凱歌氏は、初監督作品『黄色い大地』(1984年)で中国映画ニューウェーブ:第五世代の幕開けを世界に告げ、五カ国合作『人生は琴の弦のように』(1991年)やカンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞の『さらば、わが愛/覇王別姫』(1993年)などにより、世界的評価を不動とした映画監督です。
陳 凱歌氏は、第五世代の映画制作を支援した日本映画界との交流も深く、また、出身校の北京電影学院で同期の田壮壮監督が代表を務めていることもあり、映画・映像分野での中国・日本の文化交流や若手人材育成、北京電影学院との大学間連携などに非常に熱意を持たれています。このような陳 凱歌氏を本学客員教授として招聘することは、本学映像学部の教学的発展のみならず、日中文化交流の推進や文化研究の興隆ならびに国際ネットワークの形成において大変有意義であることから、陳 凱歌氏へ客員教授就任の打診をいたしました。
また、陳 凱歌氏が日本初となる立命館大学の「映像学部」に関心を持たれ、日本を代表する歴史都市京都に位置することも、就任快諾の要素となりました
<立命館大学映像学部開設にあたり、陳 凱歌監督からコメントをいただきました>
祝賀立命館大学影像学部成立,京都古老文化孕育出新一代電影創作者。
陳凱歌
2006年11月19日
翻訳
監督祝辞
「立命館大学映像学部成立をお祝いします。
伝統ある京都文化が新しい世代の映画クリエーターを育て、
生み出すことを期待しています。 2006年11月19日 陳凱歌」
陳 凱歌 監督 プロフィール
名前:陳 凱歌(Chen Kaige)
生年月日:1952年8月2日(満54歳)
出身地:中国・北京市
最終学歴:北京電影学院監督科卒業(1982年)
■主要監督作品
『黄色地(黄色い大地)』(1984)、『太閤兵』(1985)、『孩子王(子供たちの王様)』(1987)
『邊走邊唱(人生は琴の弦のように)』(1990)、『覇王別姫(さらばわが愛/覇王別姫)』(1993)
『風月(花の影)』(1996)、『荊軻刺秦王(始皇帝暗殺)』(1997)、『キリングミーソフトリー』(米)(2001)
『和 在一起(北京バイオリン)』(2002)、『無極(プロミス)』(2005)
■受賞暦
1985年 『黄色い大地』ロカルノ映画祭銀賞、金鶏賞最優秀B影賞
1986年 『大閲兵』モントリオール国際映画祭審査員特別賞
1988年 『子供たちの王様』ユネスコ教育賞
1993年 『さらば、わが愛/覇王別姫』カンヌ国際映画祭パルム・ドール賞・国際映画批評家連盟賞、NY批評家協会賞外国映画賞、ゴールデン・グローブ外国映画賞、英国アカデミー賞外国映画賞
1999年 『始皇帝暗殺』カンヌ国際映画祭芸術貢献賞
2002年 『北京ヴァイオリン』サン・セバスチャン国際映画祭最優秀監督賞