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2016.12.02
中島貞夫監督来校「時代劇は死なず ちゃんばら美学考」特別試写会レポート
「時代劇は死なず ちゃんばら美学考」特別試写会を実施しました!
~中島 貞夫監督 来校~
映像学部では来る11月29日(火)、映像学部客員教授でもある中島貞夫監督を講師に迎え、監督最新映画「時代劇は死なず ちゃんばら美学考」の特別試写会を実施しました。
立命館関係者を対象におこなわれたこの試写会では、映像学部生を中心に時代劇に興味のある、また邦画の今後について知りたいといった方々に来場いただき、映画の試写と共に中島先生の時代劇への熱い思いに触れた約2時間となりました。
講演の中では、時代劇で重要な道具となる「日本刀」がもつ凄みや、それを用いた殺陣の魅力、またちゃんばらと日本人特有の死生観との関係などについて語られました。特に「日本刀」については、それをもって対峙する相手との距離感が近いことで、ピストルや弓などを用いたものとは異なる独特の「間合い」や「掛け合い」が生まれること、それがその時代の重要なコミュニケーションツールとなっていたことについて触れられました。
参加学生からは「私たちが時代劇を後世に伝えていくためにはどうすればいいか」という質問が寄せられました。これには、「時代劇は日常とは切り離し、自分たちの日常とは違うということを前提にもっと普遍的なあり様についてドラマ化する必要がある」こと、また「時代劇が描く『生と死』というものが、これからも人間にとって共通のトピックであることは変わらない」といった強いメッセージが送られました。
最新映画とともに貴重な講演が聞けた試写会となり、学生にも様々な刺激を与え、会は終了しました。
いよいよ12月3日(土)から「時代劇は死なず ちゃんばら美学考」が全国で順次公開されます。
監督の中島先生をはじめ、ラインプロデューサーは谷 慶子先生(専門分野:シナリオ)、録音は松陰 信彦先生(同:録音)、整音は河本 敬子先生(映像学部非常勤講師)が担当されており、映像学部にとっても非常に縁の深い映画となっています。