EIZO NEWS

2025.01.29

映像学部の授業を知りたい! vol.24

vol.24 「ゲーム制作実習I」

映像学部ってどんな授業をしているのだろう?という声を耳にします。

この企画は、授業担当の先生の説明や受講生の声を通して、映像学部生が一体どんな授業を受けているのかを皆様に知っていただくための企画です。

「映像学部のことを知りたい!」と思っていただいている皆様の一助となれば幸いです。

※授業は2024年度開講のカリキュラムです。2025年度は科目名称等が変更になる場合があります。

*****第24回『ゲーム制作実習Ⅰ』*****
第24回は『ゲーム制作実習Ⅰ』の授業の紹介です。
授業担当の斎藤進也先生に授業について聞いてみました!

Q.ゲーム制作実習Ⅰはどんな授業ですか?
 古典的アナログ・コンテンツである「紙芝居」の制作を通じ、アートワークの基礎を学びつつ、物語構成の基本を学びます。次に、紙芝居にギミックや分岐構造を埋め込むことで、アドベンチャーゲームへと改造します。このプロセスを通じ、ゲームプログラミングの基礎を習得するとともに、「物語のゲーム化」という問題をとらえる能力を養う授業です。最終成果は、オリジナルサイトにおいて、Web公開します。

Q.この授業の特徴を教えてください!
 紙芝居というアナログコンテンツをアドベンチャーゲームというデジタルコンテンツに仕上げていく過程を通じて、作画、ストーリーテリング、インタラクション、難易度調整、サウンドなど、ゲーム制作に必要なエッセンスを自然に楽しみながら学ぶことができます。
実際に紙芝居師として活動されている噺咲屋達郎氏をゲスト講師に迎え、ライブパーフォーマンスをみることも貴重な体験になるでしょう!


それでは受講生の声を聞いてみましょう!今回は2名の学生が回答してくれました!!

★なぜこの授業を受講しようと思いましたか?

Aさん
幼い頃から、人を楽しませることが好きで、ゲーム制作にも強い興味を持っていました。しかし、独学でゲーム制作を始めるには技術や知識が不足しており、その難しさを痛感していました。そんな中、経験豊富な先生方から直接指導を受けられるこの授業は、私にとって理想的な環境であると考え、受講を決めました。

Bさん
ゼミ選択でゲームゼミに所属させてもらえることになったが、これまでのゲームの制作経験が乏しく四苦八苦していたため、基礎から改めて学びなおしたいと思い受講した。また、ストーリーの起承転結の作り方にも興味があり、紙芝居の作成を通じてそれを少しでも理解できればいいなと思ったため受講を決めました。


★この授業を受講して、どのような魅力を感じましたか?

Aさん
授業の初回は、紙芝居を通じたアプローチから始まりました。ゲームにおけるストーリーテリングを、日本の伝統文化である紙芝居から学ぶという発想に、とても興味を惹かれました。このユニークな取り組みが、ストーリー設計への新たな視点を与えてくれました。

Bさん
ゲームを制作する前提として存在するストーリーというものをどのように制作すれば魅力的に作り上げられるのかということを実習経験とその際に先生方から頂けるアドバイスによって学ぶことができました。同時にそのストーリーをゲームにするにはどう工夫を凝らすべきかについても同様に学習することができることが魅力に感じました。
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★この授業で学んでいることを今後どのようにいかしたいですか?

Aさん
この授業では、ストーリーやキャラクターなどのアイデアの発想方法についても講義がありました。私はもともと、アイデアを生み出すことに自信がありましたが、それを具体的な形にする過程に対して苦手意識がありました。この授業を通じて学んだ知識と技術を活かし、ゲーム制作をはじめとするさまざまな作品で、自分らしさを表現できるものを生み出していきたいと考えています。

Bさん
制作のためのプログラミング技術はもちろん、ゲームの展開を作るにあたって必要な起承転結をつけたストーリーの作成や難易度についての考慮はゲーム制作だけではなく様々な実習の下地になったと思うので、今後はこれらをゲームゼミでの制作や個人的なシナリオ作成などにも生かしたいと思います。


★最後に・・・

Aさん
映像学部では、映像に関する幅広い分野を学ぶことができる点に大きな魅力を感じています。この学部は、いくつかの学科に分かれているわけではなく、一つの分野にとどまらず幅広い知識を習得できる環境が整っています。私は将来的にゲーム制作に関わる分野を目指していますが、同時に実写映像や映画の歴史といったテーマにも興味があり、これらも学べる点に非常に惹かれています。
また、映像学部には、さまざまな背景や個性を持つ学生が集まっています。他者との交流を通じて、独自のアイデアや専門知識に触れることで、学びの幅がさらに広がると確信しています。これらの経験は、将来の作品制作においてかけがえのない要素となり、自分の創作活動をより豊かにしてくれるものだと考えています。


Bさん
ゲーム、映画、CGアニメーション等を複合的に学ぶことができることが映像学部の魅力だと思います。それによって生まれる発想を実習によって相互的に生かせるので、ゲームの「面白い」に映画の「面白い」を加えてみたり、その逆もしかりというように、可能性を狭めることのないまま多くの制作活動を行うことができる環境です。

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第24回は『ゲーム制作実習Ⅰ』でした!

「映像学部ってどんなことしているの?」という疑問が解消できていたらとても嬉しく思います。
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