EIZO NEWS
2025.7.25
映像学部の授業を知りたい! vol.28
vol.28「映像メディア分析演習」
映像学部ってどんな授業をしているのだろう?という声を耳にします。
この企画は、授業担当の先生の説明や受講生の声を通して、映像学部生が一体どんな授業を受けているのかを皆様に知っていただくための企画です。
「映像学部のことを知りたい!」と思っていただいている皆様の一助となれば幸いです。
※授業は2025年度開講のカリキュラムです。2026年度は科目名称等が変更になる場合があります。
*****第28回『映像メディア分析演習』*****
第28回は『映像メディア分析演習』の授業の紹介です。
授業担当の上田学先生に授業について聞いてみました!
Q映像メディア分析演習はどんな授業ですか?
この授業は、映像テクノロジーを活用した映像分析の基礎的な方法論について学習します。
さまざまなジャンルの映像の量的分析と質的分析を通じて、映像をマルチモーダルに研究する方法と、
それを創作に応用するための具体的な技能と知識を習得することを目指しています。
授業は、「認知主義と物語」「音の分析」「コンテクストの分析」という3つのテーマをめぐって進めます。
基礎的な理論と具体的な分析をレクチャーのあと、プレゼンテーションを通じて映像分析を実践し、さらに教員によるフィードバックと学生相互のディスカッションをおこないます。
このプロセスを、3つのテーマに沿って繰り返すアクティブ・ラーニングにおいて授業を進めます。
またプレゼンテーションへのフィードバックを通して、映像分析に関する教員と学生、また学生相互のインタラクションを活性化させています。
それでは受講生の声を聞いてみましょう!今回は2名の学生が回答してくれました!!
★なぜこの授業を受講しようと思いましたか?
Aさん
もともと映画を観て分析したり、感想を書くことが好きで、シラバスを見たときに、映像テクノロジーを活用した映像分析の基本的な手法を学び、それをもとにプレゼンテーションを行うと書かれていて、とても興味を持ちました。
自分ひとりで考えるだけでなく、プレゼンテーションを通して、ほかの人の意見や感想も聞くことができると思い、より深く映画を理解できそうだと思ったため、この授業を受講しようと思いました。
Bさん
作品を客観的に分析し、その意味や構造を読み解くといった受け手としての視点を深めたかったからです。今まで製作中心の授業を多く受けていたこともあり、分析的なアプローチに興味を持ちました!
★この授業を受講して、どのような魅力を感じましたか
Aさん
この授業では、自分が好きな映像を選択して分析できるという点が魅力です。私の場合には、好きな映画である『リリィ・シュシュのすべて』を分析しましたが、音楽と暴力の対比や、プロットによる心理描写の工夫に注目し、自分でも深く考察することができました。映像を「観る」だけでなく、「読み解く」力を養える貴重な機会だったと思います。
Bさん
映像を「見る」だけでなく、理論に基づいて分析することで新たな視点から映像を探求する面白さを実感しました。特に音の分析では「インの音」、「フレーム外の音」、「オフの音」という分類から音の役割の奥深さも学びました。
★この授業で学んでいることを今後どのように生かしたいですか
Aさん
この授業を通して、映像の中に隠された演出技法やメッセージを読み取る力が身についたと感じています。今後は映画や映像作品をただ楽しむだけでなく、背景や演出意図まで深く考察しながら観る習慣を続けていきたいです。
今後は映画業界に携わっていきたいと思っているので、自分が映像を制作する際にも、視線や編集の工夫、感情の伝え方などに応用していきたいです。観る側と作る側、両方の視点を意識することで、より伝わる表現ができるようになりたいと思います。
Bさん
映像分析で得た知識を作品制作や研究に積極的に活かしたいです。特に作品の構成においてはメッセージ性を重視しながら、より深い意味づけや表現の工夫につなげていきたいと考えています。
★映像学部の魅力について教えてください
Aさん
映像学部の魅力は、理論と実践の両方を深く学べる点だと思います。理論面では、「映像メディア分析演習」や「世界映画史」、「映画研究」などの授業を通して、映画についてより深く学んだり、分析の視点や方法を身につけることができます。また、設備面でも充実していて、撮影機材やシアタールームなどを実習の授業で活用できる点も大きな魅力です。映像を「観る」「考える」「作る」というすべての面から学べる環境が整っているのが、映像学部の強みだと感じています。
Bさん
映像学部の魅力は、実写、ゲーム、アニメーションなど多様な分野を幅広く学べることにあります。充実した機材や実習環境のもと、自分の興味関心のあることを追求できる点が特徴です。また、学生同士や教員との交流を通じて新しい発想や視点を得られることも大きな魅力です。実践を重ねることで、柔軟な思考力と豊かな表現力を育むことができます!
第28回は『映像メディア分析演習』でした!!
「映像学部ってどんなことしているの?」という疑問が解消できていたらとても嬉しく思います。