EIZO NEWS

2025.12.22

映像学部の授業を知りたい! vol.31

Vol.31「映像文化資源デザイン」 

 映像学部ってどんな授業をしているのだろう?という声を耳にします。
 
 この企画は、授業担当の先生の説明や受講生の声を通して、映像学部生が一体どんな授業を受けているのかを皆様に知っていただくための企画です。 
 「映像学部のことを知りたい!」と思っていただいている皆様の一助となれば幸いです。

 ※授業は2025年度開講のカリキュラムです。2026年度は科目名称等が変更になる場合があります。

*****第31回『映像文化資源デザイン』***** 
第31回は『映像文化資源デザイン』の授業の紹介です。 
授業担当の毛利仁美先生に授業について聞いてみました! 

cias2/db20251216_1/image/IMG_1625

 
Q.映像文化資源デザインはどんな授業ですか?
 国内のみならず世界中でもたくさんのファンがいるマンガ、アニメ、ビデオゲーム。日々たくさんの作品が世に出ていく一方で、これらは「メディア芸術」と総称され、膨大な過去の作品を収集・保存、そして整理(組織化)するといったアーカイブの取り組みもまた、進められています。 
本講義では、これらのアーカイブの利活用、その中でも博物館などでの「展示」に焦点を当て、アーカイブが社会にどのように役に立つのだろか、といった問いを持ちながら利活用を実践的に進めます。具体的には、前半では、そもそも展示とはなにか?といった基礎的な知識やアニメ、マンガ、ビデオゲーム展示の近年の動向を学びつつ、博物館見学へ行きます。京都には身近に行くことができる博物館がたくさんありますが、過去の講義では京都国際マンガミュージアムに見学に行き、マンガ展示を実際に長年手掛けてこられたキュレーターの方に講演していただきました。後半では、立命館大学ゲーム研究センターの所蔵資料といった実際の資料も使用しつつ、受講者のみなさんで簡易な展示の企画と実践を行います。 
cias2/db20251216_2_2image/IMG_1636
 

 Q.授業の特徴やアピール・ポイントを教えてください 
展示はただモノを並べるだけではありません。少ない文字数とテーマごとに選んだモノ、そして空間のデザインを通して伝えたいメッセージを表現する、意外と難しい作業なのです。一方で、映像学部の皆さんは卒業展もありますし、展示は意外と身近なものではないでしょうか。例えば、本講義でこれまで扱ってきたビデオゲームは、国内では2010年代ごろから展示が増えてきましたが、まだまだ展示方法や内容に開拓の余地があります。映像を使った遊びであるという資料の本質も考えながら、映像学部の皆さんらしい展示を見られることが毎回楽しみです。

 cias2/db20251216_3/image/IMG_1636.jpg


 それでは受講生の声を聞いてみましょう!今回は1名の学生が回答してくれました!!

★なぜこの授業を受講しようと思いましたか? 
展示を体系的に学びたいと考え受講しました。サークルやゼミ、課外活動で展示に関わり、美術館にも足を運ぶ中で関心が深まり、展示を行うプロセスやより良い展示づくりを学べる本授業に興味を持ちました。 

★この授業を受講して、どのような魅力を感じましたか 
展示制作に必要な基礎要素を体系的に学べた点に魅力を感じました。キャプションやテーマ設定、展示としての見せ方を理解することで、ゲームを展示する視点で捉え直す新しい面白さを発見できました。また、知識だけでなく、実際に博物館へ足を運び、良い点・改善点を観察し、「自分ならどうするか」を言語化するプロセスを通して理解が深まり、展示への興味が高まりました。 

★この授業で学んでいることを今後どのように生かしたいですか 
今後は展示に関わる機会で学びを生かしたいです。制作方法を実践に活用するとともに、展示を見る際の視点も広げ、さまざまな展示からより多くを学べるように心がけたいです。 

 ★映像学部の魅力について教えてください 
映像学部の魅力は、複数のゾーンがあり、幅広い分野を横断して学べる点です。ゼミで専攻する研究分野にとらわれず、自ら「やりたい」と声をあげれば、さまざまな分野に挑戦できます。実際に私は、クリエイティブテクノロジーをゼミで専門的に研究しながら、ゲームや映画芸術にも携わっています。各分野に精通した教員や学生が多く、探求したいテーマの入口や、同じ志を持つ仲間がきっと見つかります。

 第31回は『映像文化資源デザイン』でした!! 
「映像学部ってどんなことしているの?」という疑問が解消できていたらとても嬉しく思います。
BACK