学部長メッセージ

北村 順生 KITAMURA YORIO
立命館大学 映像学部長
立命館大学映像学部のホームページにようこそ。立命館大学映像学部は、学部名称に「映像」を冠する日本で唯一の学部として、2007年に開設されました。その後現在に至るまで、映像に焦点をあてた教育と研究を切り拓いていくフロントランナーとしての役割を果たし続けています。とりわけ、日進月歩で進化するデジタル技術を踏まえつつ、それらの社会的な実装や課題に果敢に取り組み、周囲と協働しながら自らの創造性を発揮していくような、総合的な「プロデューサー・マインド」を備えたクリエイティブな人材の育成に尽力してきました。
一方で、この間に社会の側でも映像を取り巻く状況は大きく変容してきています。映画やテレビ、ゲーム、CG、メディアアートなど、以前より映像はさまざまな形で人と人との間を結び付けてきました。近年のデジタル技術の発展やコロナ禍を経たDX化の拡大は、映像の社会的役割を加速度的に増大させています。なによりも、子どもから大人、高齢者に至るまでスマートフォンが幅広く普及したことにより、いつでも、どこでも、誰でもが、当たり前のように映像に囲まれた日常を過ごすようになってきました。さらには、センサーや画像認識、IoT、AIなどの各種技術を複合することで、人間の認識とは別の次元で映像を活用するシステムが社会に組み込まれるようになってきました。遍在する映像が、社会の基盤的インフラとなりつつあるのです。
このような環境の中で、われわれ映像学部に向けられる期待はますます大きくなっていると感じます。卒業生たちに対しても、それぞれの企業や組織で中堅として活躍する世代が出てくる中、新しい表現スタイルを生み出していく人材、新たな課題を突破していく人材として各所から高い評価をいただいています。さらに、さまざまな「現場」で映像学部の卒業生同士が再開し、その能力をいかんなく発揮するような場面も増えているようです。
2024年には、京都衣笠キャンパスから最先端の施設設備を備えた大阪いばらきキャンパスへと移転し、あわせて学生定員と教員の増員を行って、学びや研究の拡充を図りました。
関西圏全域の企業や行政、団体、市民のみなさまと協働しつつ、一方ではこれまで培ってきたグローバルなネットワークを活用しながら、これからも映像の先端を目指してクリエイティビティの鮮鋭化を進めていきたいと思っています。