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2015.09.14

「特殊講義(専門Ⅰ)~ハリウッド映画におけるCG史~」9月9日より北米研修実施中!【報告レポート前編】


映像学部では、
近代ハリウッド映画において、CGがどのように発展してきたかを学ぶ授業として、「特殊講義(専門Ⅰ)ハリウッド映画におけるCG史」を開講しています。この授業では、
CGそのものの発展史だけではなく、ハリウッドのCG制作会社の歴史と活躍についても学ぶとともに、実際にハリウッド最先端のCG制作現場を視察し、世界を目指すクリエイター、プロデューサーとしての意識を醸成します。

今年は2回生16名が参加。
99日から17日までの日程でロサンゼルス・ラスベガスにて実地研修を行い、学内の講義のみでは習得できない、最新のCG映画制作状況の実態、およびそれにかかわる人材育成現場の実態について学習しています。
今回は、研修の様子を現地からレポートします!

【1~2日目の主な研修内容】

市内研修(マリナデルレイ、サンタモニカ)
企業訪問①:ソニーピクチャースタジオ
ハリウッド&ハイランド、ロデオドライブ、ビバリーヒルズ見学
南カリフォルニア大学にて研修および現地学生とのランチレセプション
企業訪問②:THE THIRD FLOOR
企業訪問③:DIGITAL DOMAIN




台風18号の影響が心配されましたが、予定どおりロサンゼルス到着。
現地気温37度。例年にない湿度の高さで非常に蒸し暑い状況ですが、みんなとても元気です。



到着後はさっそく企業訪問へ。最初の見学先は「ソニーピクチャーズ」。企業の沿革、受賞した数々の作品を紹介してもらい、いよいよスタジオへ。スケールの大きさに研修生一同驚愕!撮影・編集・音響等、ハリウッド映画の制作現場を見学しました。

企業訪問後は、ハリウッド&ハイランドを見学してからホテルへ。夕食後もしっかりミーティングを行い、研修レポートを書きます。


研修二日目は、南カリフォルニア大学(University of Southern California)へ。Cinematic Arts学部所属のRichard Weinberg先生の講義を受けました。映画、メディア、インタラクティブ映像などを学ぶこの学部では、1,700名の学生が在籍しており、そのうち約100名がアニメーションを専攻しています。“芸術と科学を統合する(Integration ART and Sciencesというコンセプトのもと、最近のWeinberg先生の研究テーマである4Kのカメラと顕微鏡を統合させた映像作品を紹介。また、学生が制作した作品について一人ひとりにコメント・アドバイスをいただきました。

続いて、世界最大のプレビズ専門プロダクションとして2004年に設立した
THE THIRD FLOOR」を訪問この企業は、ロサンゼルスを拠点として、これまで「Avatar」や「The Avengers」など多くのハリウッド映画、CM、ビデオゲームの制作に携わっています。ここでは、設立者の一人であるHiroshi Mori氏からレクチャーを受けました。年間20本近くのプロジェクトを手掛ける同社では、100人以上のクリエイターが在籍し(半数がフリーランス)、1か月〜最長2年間かけて3DCGコンテンツを制作します。Hiroshi氏からは、「絵コンテどおりに制作することが素晴らしいクリエイターではない。かっこいいというビジュアルだけではプロの仕事ではない最も大切なことは、短い時間でいかに人に伝わるストーリーをCGから生み出せるかだ」とのメッセージが学生に伝えられました。


3
つ目の企業訪問先は、映画、CM、ミュージックビデオなどのVFX制作会社であるDIGITAL DOMEINへ。同社は、アカデミー賞を多数受賞しており、特に「タイタニック」「奇蹟の輝き」「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」では最高視覚効果賞を受賞。その最先端の技術・スタジオを見学、また実際に体験もさせていただきました。今回アテンドいただいたPROJECT MANAGERTIFFANY TETRAULT氏は10年前にDIGITAL DOMEINへ入社。当初は受付の仕事だったが、努力を惜しまず実力をつけ、チャンスを活かし、現在のポジションに就いているとご自身のキャリアについても紹介、学生へ温かいアドバイスもいただきました。

研修はまだまだ続きます。
後半の内容はレポートその2でお伝えします!

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