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2015.09.28
「特殊講義(専門Ⅰ)~ハリウッド映画におけるCG史~」北米研修が無事に終了しました!【報告レポート後編】
今年は2回生16名が参加し、9月9日(火)より、ロサンゼルス・ラスベガスにて実地研修を行いました。実際にハリウッド映画の制作現場を訪れることにより、学内の講義のみでは習得できない、最新のCG映画制作状況、およびそれにかかわる人材育成現場について学習しました。今回は研修後半の様子をお伝えします。
※研修前半のレポートはこちら
【3日目の研修内容】
・企業訪問①Hydraulx Visual Effects
・企業訪問②Method Studio
・企業訪問③Sony Pictures Imageworks
ロサンゼルス3日目。本日も早朝から企業訪問が入っており、非常にハードなスケジュールですが学生全員とても活き活きしています。午前中は、サンタモニカにある視覚効果の制作会社Hydraulx(ハイドラックス)を訪問。2002年に設立されたHydraulxは、2005年にはハリウッドの大作映画において700ショットもの視覚効果を担当されている会社です。これまでCMやMusic Videoを多数制作し、現在は映画コンテンツの制作を担当することが増えているとのことでした。
研修の途中、偶然に居合わせた2名の日本人クリエイターの方にもお話を伺うことができました!お二人は9月12日(土)より公開の『カリフォルニア・ダウン』(ワーナー・エンターテイメント ジャパン)の制作に携われたとのことで、ハリウッドの最前線で活躍される日本人クリエイターを前に、学生からの質問は途切れることなく続きました。
「世界で活躍するCGアーティストになるためには、学生時代に多くの人と協働する機会を持つことが大切。映像制作というものは、必ずProjectとして始動しチームの中で働くことになる。専門分野を極めるだけではなくて、他者とともに何かを創る経験を多く積み上げてほしい」
「学生時代に多くの友人をつくってください。卒業後、みんな様々な進路に進むけれど『友人であったこと』が大切。色々な場面で自分の力になるはず」
「自分の弱点を見極めて少しずつ克服できるように努力してみよう。かっこいい画、目を引く画を描くことがすべてではない。大切なことは『観察力』。今ある自分の力の補強・強化していく努力をしてほしい」
限られた時間ではありましたが、学生の心に響き渡り、気持ちを奮い立たせるメッセージをたくさん頂きました。
Sony Pictures Imageworksでは、CGアニメーションの制作にチャレンジ!
【4日目の研修内容】
・エンターテイメント研修
・ミーティング
将来CGクリエイターとして世界を舞台に活躍しようと志す学生たちにとっては、ディズニーリゾートも大切なエンターテイメント研修の場。楽しみつつも、しっかりとテクスチャーを撮影することは忘れません。
【5~8日目の研修内容】
・ロサンゼルスからラスベガスへ移動
・エンターテイメント研修
・ミーティング
5日目以降は、ロサンゼルスからラスベガスへ移動して研修。ここでは、世界最大規模のショー、大自然や1985年にアメリカ合衆国国定歴史建造物に指定されたフーバーダムを見学。異国の風景や文化に触れることにより、既存の価値観を超え、クリエイター、プロデューサーとしての資質を高める貴重な機会となりました。
LAからラスベガスへは、陸路移動。壮大なアメリカの景色に感動。
レッドロックキャニオン。運動不足も解消。大自然を満喫しました。
フーバーダム。技術、政治、歴史の面からアメリカにとって大変重要な意味を持つ建造物。圧倒的な存在感。
セスナ機でグランドキャニオンへ。壮大な光景に一同感激。写真撮影に勤しみました。
ラスベガスならではのショー「KA」。シルク・ドゥ・ソレイユが魅せる幻想ストーリーに夢中になりました。
9日間の北米研修はとてもハードなスケジュールでしたが内容の濃い充実した毎日でした。今年参加した学生はすべて2回生。後期セメスターでは、いよいよゼミを選択する時期になります。この研修で学んだこと、感じたこと、将来の自分について考えたことをしっかり見つめ直し、それぞれの未来につなげていってもらいたいと思います。