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2017.02.08

映像学部の「自主ゼミ」を紹介します~うたたメンバーに聞いてみました!~

映像学部の「自主ゼミ」を紹介します

~うたたメンバーに聞いてみました!~

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立命館大学の「自主ゼミ」は、学生の自主的・集団的学習活動を期待し、それを援助するために1980年度から設けられている制度です。映像学部では一定期間(最低3ヶ月程度)の継続的な学習・研究計画をもち、授業で得たものを発展させながら「研究成果をまとめていく方向がある団体」を対象としており、自主ゼミとして認められた場合は印刷費の補助が受けられ、BOXはありませんが、学内教室施設を借りることが可能となります。

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そんな自主ゼミの中でも今回は映像学部映画制作団体「うたた」に取材し、「自主ゼミってどんな活動をしているのか?」という素朴な疑問に答えてもらいました!

●うたたメンバー 毛利 康宏さん・矢倉 明莉さん(共に2回生)に伺いました!

うたたメンバーの毛利さん(写真:左)、矢倉さん(写真:右)

―うたたについて教えてください。
  うたたは2016年度に発足した映画制作団体です。それまであった「轟(とどろ)」という自主ゼミが一応母体にはなっていますが、従来の団体のあり方や姿勢を少し正していく必要性を感じ、今年度から新たな決意でリスタートを切る意味で「うたた」として再出発しました。

―お二人の映画制作の自主ゼミに入ろうと思ったきっかけはなんですか?
毛利:元々実写映像の制作に興味がありました。映像学部生が多く所属している実写映像制作団体は3つほどあり、通称「3団体」と呼ばれていて、うたたの他に公認サークル「GREENS」、同じく公認サークル「NTKS」が大きい組織になります。毎年この3団体が共同で主催する上映会があるのですが、1回生の時にそこでそれぞれの団体の作品を見比べてうたた(旧:轟)が一番自分に合っていると感じ、入部を決めました。

矢倉:私はまったくサークル活動とかに実は興味がありませんでした。でも、周囲の友達がどんどん課外団体に入っていくのを横で見ていて、少し「焦り」のようなものを感じました。「立命館大学は課外活動に力を入れている」という話をどこかで聞き、確かにみんな積極的にやっているな、と思っていた矢先に友人にこの団体に入らないかと誘ってくれたんです。

―活動内容を教えてください。
 2回生が出した企画に対して、1回生がどれにするか決めて撮っていきます。1回生は担当希望を出してその2回生の作品にスタッフとして配属され撮影に入ります。そこでは先輩から技術や現場での手順を1から教えてもらうことができます。1回生は後期から実習科目で「映像制作実習Ⅱ」が始まるので、そこで得た知識に自主ゼミで教わった内容がプラスされ、復習も予習もでき、非常にいい相乗効果を生んでいます。

 2回生は自分の企画を提出することから始まります。企画書の書き方については、先輩から学ぶことももちろんありますが、やはり今まで自分にどれぐらいアイデアを蓄積しているかが重要になるので、後輩には早いうちから様々な作品に触れたり、感性を豊かにする努力をしていってほしいですね。自分の企画書が通ればもちろん監督としてスタッフに自分の意思や作品の細部について指示をしていきますが、そのほかにも2回生は助監督や撮影など主力メンバーとなって現場を回していくことになります。  

 3回生は今まで引退していましたが、後輩指導などの観点から引退時期を延長しようかという動きもあります。

「丹後deタンゴ」撮影時の様子

―そんなうたたの活動の中で今年は要注目の取り組みがありました。
    京都府丹後広域振興局から依頼を受けて丹後地域のPR動画を制作することになりました。既にその動画は公開されています。「丹後deタンゴ」と言って、丹後の観光名所を舞台に、若者がタンゴ選手権に向けて奮闘する青春ドラマになっています。結構ビュー数もいいみたいで、もっとたくさんの人に見ていただければと思っています。

「丹後deタンゴ」予告編

「丹後deタンゴ」第1話

「丹後deタンゴ」第2話

「丹後deタンゴ」第3話

   スタッフはうたた以外の学生にも協力してもらいました。京都府からの委託事業だったので、予算もありましたし、宿泊もあって、結構規模の大きいプロジェクトだということもあって、学生の反応もよかったですね。結局ロケは1泊2日でおこなうことになり、ハードスケジュールで撮影を進めたのですが、天気に恵まれず、雨対応に苦労しました。ただ、最後の最後で雨が上がり、「天橋立」で雲の切れ間から太陽の光がサーっと海面に降りてくるような画が撮れて感動しました。

   撮影場所は、天橋立のほかにも「琴引き浜」「鳴き砂」「伊根の舟屋」「舟屋レストラン」「SL広場」など丹後を代表する名所でおこなっていて、私たちも楽しく撮影することができました。海の幸は残念ながら堪能することはできませんでしたが、ロケ弁が美味しかったです(笑)地元の方々にもエキストラなどで協力いただき、すごくよくしていただきました。素敵な丹後にもっと多くの方々に来てもらえたら嬉しいですね。    

   ちょっと秘話を紹介すると、動画に出てくるタンゴを教える外国人講師役の方は、「関西タンゴ協会」というところから紹介していただいた、実際のプロのダンサーなんです。聞くところによると、オバマ前米大統領の前でもダンスを披露したことがあるすごい方みたいです。是非注目して見てみてください。

★撮影時に京都新聞で取り上げられた記事はコチラ→http://www.kyoto-np.co.jp/local/article/20161129000054

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 京都丹後地域を盛り上げるためのPR動画。皆さんはもうご覧になられましたか?観光名所を舞台にしつつ、その舞台が自然と溶け込むようなストーリーを練るのは想像しただけでも難しそうですね!今後は制作した作品をコンペなどに積極的に出し、もっと「外」に発信していきたいと意気込みを語ってくれたうたたのお二人。実写映像制作に興味のある方、興味はあるけど技術がないからと諦めかけていた方、うたたではいろんな制作現場を通じて学生同士で技術・知識の共有をおこなっていて、また担当の先生からの指導ももらえるので、是非気軽に声を掛けてください!

★映像学部自主ゼミ「うたた」公式twitter→https://twitter.com/utata2016

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 このように映像学部「自主ゼミ」では学部での学びを発展させて活発に取り組みがおこなわれています。先生からのアドバイスなども受けられるため、活動にしっかりとした根拠や学術的な裏づけなどをもたせることができるという点も自主ゼミならではの利点です。
 自主ゼミの新規立ち上げや継続手続きについては、現在CAMPUS WEBで配布されている自主ゼミ要項をご覧ください。同じ興味関心・テーマをもった学生同士で集まって新しい取り組みをはじめてみたいという方、是非応募してください!

<前年度からの継続ゼミの場合の登録申請期間> 2017年2月20日(月)~3月9日(木)

<新規に申請を行うゼミの場合の登録申請期間> 2017年3月22日(水)~4月12日(水)

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