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2022.11.30

【新企画】映像学部の授業を知りたい! vol.3

vol.3 「映像学入門演習」

映像学部ってどんな授業をしているのだろう?という声を耳にします。

この企画は、授業担当の先生の説明や受講生の声を通して、映像学部生が一体どんな授業を受けているのかを皆様に知っていただくための企画です。

「映像学部のことを知りたい!」と思っていただいている皆様の一助となれば幸いです。

※授業は2022年度開講のカリキュラムです。2023年度は科目名称等が変更になる場合があります。

*****第3回『映像学入門演習』*****
第3回は『映像学入門演習』の授業内容に迫ります・・・!

Q.映像学入門演習はどんな授業ですか?
命館大学映像学部には5つの学びのゾーン(映画芸術、ゲーム・エンターテインメント、クリエイティブ・テクノロジー、映像マネジメント、社会映像)があります。この5つの学びのゾーンの中からキャリアを見通しつつ、「映像文化演習(ゼミ)」選択し、研究や制作を進めることで、映像学部での学びを結実させていくことになります!!!

この授業では1つのゾーンを選択し、そこにおける学びの基盤となる研究や制作の思考、原理を学ぶと共に、「成果発表会」を通じて他のゾーンを選択した学修の成果を確認することで、「映像文化演習(ゼミ)」を選択する際に、どのゾーンから選ぶのかを考える際の材料となる授業です。
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(1)ゲーム・エンターテインメントゾーンの映像学入門演習では、遊びやゲームの基礎となる①デザイン②制作③発表のプロセスを実際に行います!
 いくつかのコンテンツやプログラムの「ひな型」をベースに、ゲームづくりの仕組みを理解しながら、自らの創造性を活かした作品を制作し、作品体験会・プレゼンテーションを行います。また、今後のキャリア形成を視野に入れた作品ポートフォリオにまとめていきます。

(2)社会映像ゾーンでは、映像なるものが、つくられるときも視聴されるときも必ずや文化的、ないし社会的コンテクストの中に組み込まれていることについての理解を目標としています!
そのための方法論について学び、その方法論を用いて社会と映像に関わって、多角的な視点の獲得を目指します。

(3)マネジメントゾーンでは社会還元や国際貢献を視野に入れた営利・非営利を横断する映像メディア産業に関する総合的な研究と制作を実践する能力を涵養し、映像ビジネスに関する総合的知識と映像を通じて地域や社会との有機的な関係を創造することを目的とした企画を開発し、実行する力を習得していきます。

(4)映画芸術ゾーンでは映画の表現技法およびその関連領域の技能と知識を習得します。
具体的には、企画構成の考え方から実写映像やCGアニメーションにおいて必要とされる表現力、映像理論などを学び、自身で作品制作を行いながら創作をより深めることで、映画芸術の創造と理解を目指します。

(5)クリエイティブ・テクノロジーゾーンでは、テクノロジーを活用しメディアとコンテンツとを一体として作品を創作するための基礎を学びます!
バーチャルリアリティの応用やメディアアート制作の基礎となる①デザイン②制作③発表のプロセスを実際におこないます。いくつかのコンテンツやプログラムの「ひな型」をベースに、用いるテクノロジーの特長を理解しながら、プログラミングを活用し、自らの創造性を活かした作品を制作します。中間ではクラス内でプレゼンテーションや発表をおこない、成果発表会ではデモ展示発表をおこないます。また、今後のキャリア形成も視野に入れ、作品ポートフォリオにまとめます。

Q.授業の特徴を教えてください!
ーン毎によって授業のスタイルは違います。同じ関心を持つ学生同士でグループを作って共同で調査研究するゾーンがあれば、個人で調査研究するゾーンもあります。プログラミングによって作品を制作するゾーンがあれば、実際に映像を撮影して作品に仕上げていくゾーンもあります。各々授業では調査研究する方法を学んだり、作品を構想デザインする方法やプログラミングや撮影技術を学んだ上で、実際に調査研究や作品制作に取り組んでみることで、自分自身の適性や志向を確認していきます。そして最後に合同成果発表会です。自分自身が所属しなかったゾーンの成果発表を巡り、改めて自分自身の進む道を考えることができます。
こうして、この授業ではクラスの学生同士で啓発しあうと共に、学年全体の多様な姿を確認してもらえることで、自分自身を発見していく授業となっています。
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それでは受講生の声を聞いてみましょう!
回は、4名の学生が回答してくれました!!

★この授業を受講して、どのような魅力を感じましたか?
Aさん(映像マネジメントゾーン)
グループワークを通じて研究についての基礎を学ぶことができる点が魅力であると感じました!!また、自分のゾーン以外の研究発表を見ることによって知見を広げることができるという点も魅力だと感じました!

Bさん(社会映像ゾーン)
自分は社会映像のゾーンを選択しましたが、映像という分野において自分に適したより具体的な学習を選ぶことができました。
この授業を通してゼミ選択や自分の進みたい方向を決めることができます。また他のゾーンがどういった内容の授業をしているのかが最終課題を相互閲覧できることから判断できるので、そこから3年時に別のゾーンを選ぶこともできるのが良い点だと思います。

Cさん(映画芸術ゾーン)
自分が監督になった作品が他の人に見てもらい、感想をもらう機会があることです。自分が観客に楽しんでもらおうと考え、作った作品が、面白かったという感想をもらった時は感動ものです。

Dさん(クリエイティブ・テクノロジーゾーン)
わからないことがあればすぐに手を上げて聞くことができる環境が魅力だと思います。授業で習ったこと以上のこともやりたいと伝えたら一緒に模索してくれるので、自分の作りたいものに近づけていくのが楽しかったです。

★この授業で学んでいることを今後どのようにいかしたいですか?
Aさん(映像マネジメントゾーン)
映像学入門演習では研究についての基礎を学ぶことができたのでその経験を卒業研究にも生かすことができたらいいと考えています。また、グループワークやプレゼンなどの経験も今後の授業や社会に出た時でも生かせると考えています。

Bさん(社会映像ゾーン)
この授業では自分の興味のある事柄について考える時間が与えられます。自分は何が好きなのかを知れれば今後の卒業制作や論文、また就職先を選択するのに役立つでしょう。好きなことを好きにできるというのは逆になかなか難しいもので選択肢が多すぎると選ぶのに時間がかかってしまいます。ここで少しでも自分の中の選択肢を絞り今後につなげたいですね。

Cさん(映画芸術ゾーン)
この授業で監督をやって、とりあえずやってみることの大切さを学びました。そのため、今後、不安なことでもとりあえず挑戦してみようと考えています。

Dさん(クリエイティブ・テクノロジーゾーン)
挫折しそうになってもとりあえず一貫して作品を作り上げる大切さを学びました。納得できないと途中でやめて新しいものに着手しがちですが、作り上げることで得るものもあるので、今後もなるべくそのようにしていきたいです。

★最後に映像学部の魅力について教えてください!
Aさん(映像マネジメントゾーン)
映像学部は、グループワークや実習など講義以外の授業が多いのが魅力だと感じています。

Bさん(社会映像ゾーン)
映像学部は他の学部よりクリエイティブなことができるところです。そういう面から他学部より自由な学部と感じています!作品という形で自己表現ができますし、またクリエイター気質の人と多く触れ合えるので刺激を受けやすいと思います。自分で何かを作ってみたい!表現してみたい!という人にはうってつけの学部だと思います。

Cさん(映画芸術ゾーン)
互いに学び合うことができることが魅力だと思います。映像学部には、いろんなことに興味をもった人がたくさんおり、もしわからないことがあってもそのことについて詳しい人が必ずいます。その人に聞いて自分の学びを深めたり、逆に教えたり互いに学びあうことができます。

Dさん(クリエイティブ・テクノロジーゾーン)
周囲の人間のポテンシャルの高さだと思います。大学に入る前から創作活動を行なっている人やセンスを持っている人などが多いので、授業などで作品を見るだけでも学びになるし、一緒に制作をしていく中で吸収することも多いです。また、そのような人たちがいるからといって劣等感を感じる必要もなく、十分に追いつけるほど学べる環境があることも魅力の一つだと思います。

「映像学入門演習」は2回生の春の授業の履修指定科目になっています。「映像文化演習(ゼミ)」を選択する際に、どのゾーンから選ぶのかを考える際の材料となる授業と先述していますが、「映像学入門演習」で選択したゾーンと異なるゾーンを「映像文化演習」で選択する学生も多くいます。
今回は、4人の受講生に回答いただきました。皆さんの一助となれば幸いです。

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第3回は『映像学入門演習』でした!次回もお楽しみに・・!
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