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Episode

立命館学園が育む8つのコンピテンシー。
それらがどのように日々の経験を通して育まれるのか、多様なエピソードを通してご紹介します。

※これらのエピソードは、2024年度に実施した「立命館学園コンピテンシー・フレームワークに関する全学園調査」において、実際に児童・生徒・大学生および大学院生から寄せられたものから、個人が特定されうる情報を除去・加工したものを掲載しています。

調剤薬局で受付をするバイト中のこと。その仕事を始めてすぐだったこともあり作業がおぼつかない中、ベテランのパートさんが休憩に行ってしまっている間にお客さんがたくさん来店し、ほとんどワンオペのような形になってしまった。焦りや不安からまったく仕事を回すことができておらず、「いつまで待たせるんだ!」と声を荒げるお客さんも出てきた。もともとマイペースで動作が他人よりも遅い私は人が怒っているという状況に手が震えて泣きそうになってしまった。しかし、私はいくら今の状況に嘆いても何も変わらないと思った。それにいままで、どんなに動作がおぼつかなくても、遅くても、一つひとつ積み重ねコツコツ頑張ってきた自分のことを信じて頑張る方が前向きだとも思った。そして、仕事を一つひとつ取り組んだ結果、私はその状況を打破することができた。これが私の思う、コンピテンシーが身についた出来事である。

Self-efficacy

高校1年生の頃に精神的に苦しいことが重なって鬱になってしまい、高校3年生の春まで学校にもまともに行けていなかった。一日ベッドから出ないことなども多く、他者との関わりも少なくなったため、ベッドの中で考えるのは自ずと自分の将来や内面についてだった。自分はどうして今のような状態になってしまったのか、自分はこの先どうすればいいのか、そもそも自分はどんな人間なのか、と深く考えるうちに自然と自己への理解が深まっていった。もともと自己肯定感が高く前向きな性格だったのも幸いして、深い自己理解を通して高校3年生からは学校に行けるようになった。そのような状態から立ち直った自分を誇りに思い、人並み以上に自分を信じることができている。

Self-efficacy

自分がどのような人間であるかについて深く考えるようになったきっかけは、およそ半年前に「16 Personalities」による性格診断を試してみたことです。これは「MBTI診断」などと呼ばれ、流行していたものであるようです。この診断結果に基づいてメタ認知を行ってみると思いのほかその型にはまった行動をしていることが多く、「自分とは」や「他人はどんなタイプなのか」といったテーマを考えながら生きることが多くなりました。

Self-efficacy

コミュニケーション実習で自分の考えがなぜそのように考えたのかを分析しようとした時、自分が思っているよりも自分自身の性格や性質から納得する答えを得られた時。また、普段の生活でなんらかの失敗をした時、それがなぜ起こったのかを自分の性格も原因として分析できるようになり、自分を客観的に見る事が以前よりもできると感じた時。

Self-efficacy

大学1年の春セメの時、zoom上で色々な企業の社長や年上の先輩と話す中で、自分がいつも心配していることは自分以外にも全員が考えていることだと学んだ。その上で、全員に僕の分析をしてもらった結果、自己理解が足りないことに気付かされ、そこから一つ一つの行動を分析するようになった。

Self-efficacy

大学外で高校生向けのキャリアイベントを企画したり、自分が運営する学生団体で自己分析ゲームを作る中で、自分を見つめ直し、自身が大事にする価値観とは何なのかを深く考える機会があり、そこで自分がどういう人かを理解し、自分を信じられるようになった。

Self-efficacy

病気を患い、人によっては負け組になったとも考えられるくらい「普通」の進路や学校生活からはかけ離れてしまったけれど、家族、先生、友人が変わらず接したくれたことで、腐らず自分はまだまだ何でもできると前向きに自分を信じれるようになり、同学年の友人と同じタイミングで大学に進学することができ、毎日楽しく大学生活を送っているから。

Self-efficacy

以前から資格取得のために勉強を続けていたが、12月に入ってからモチベーションが続かなくなり勉強に取り組むことができなくなってしまった。その後、なぜそのようなことが起こってしまったのか、今まで努力が成功した場合と比較したところ、成功した場合は周囲の人々、先生や保護者、友人の精神的な支えがあった。しかしながら今回、自分だけの力で合格のため勉強したところ失敗した。この経験から、私は自分の能力は、誰かに期待されているというプレッシャーによるものであると理解し、その特性をうまく利用して今後活動していくことが重要であると分析することができた。

Self-efficacy

以前だと例えばあるニュースを受け取るとそこに書かれた事実や意見ををそのまま吸収し、それが自分の考えになっているようなことが多かったが、最近は別の立場の考えを追加で想像して、一旦は反論を自分の中で出し、それを考慮したうえで自分の考えが持てるようになった。単純に考えるための知識量が増えたのも大きいがそれ以上に友達と話す中で自分とは異なる意見を持つ人の考えた理由をたくさん知ってきたからだと思う。説得力のあるレポートを書く際にも非常に役立っている。

Understanding