TOPICS & EVENTS
G-ALPs企画「気候変動に適応できるか~カーボンニュートラルに向けた滋賀県の挑戦」を開催しました。
2021年12月2日(木)16:30~18:00に滋賀県琵琶湖環境科学研究センター・河瀬玲奈主任研究員をお招きして,気候変動に関するセミナーを開催しました(対面とオンラインのハイブリッド方式)。
セミナーでは,気候変動のメカニズムや影響にはじまり,カーボンニュートラルが求められる科学的根拠,そのために求められる対策に至るまで分かりやすく解説いただきました。
またかりにカーボンニュートラルが実現してもその移行期には気温上昇やその影響は避けられず,気候変動への適応策が必要となることにも言及いただきました。
セミナーの途中ではクイズ形式で,二酸化炭素以外の温室効果ガスの種類や真夏日など気象用語の定義などを問いかけていただきました。
グローバルな話題に続いて,滋賀県で気候変動によりどのような影響が現れつつあるのか,それに対応した適応策や温室効果ガス排出を削減する緩和策はどこまで求められるのか,その実現に向けた県民との対話プロセスはどのようなものであったのか,などについても詳述いただきました。
質疑応答の時間では,環境と経済のトレードオフ,コロナ禍と温室効果ガス排出の関係と今後の国際連携,電気自動車の普及策,地域でのグリーン人材の育成など,今後のカーボンニュートラル社会にとって重要な視点で意見交換できました。
最後に河瀬主任研究員よりセミナーのまとめとして,
「今日からの皆さんの「行動・選択」が、明日を、2030年を、2050年を、2100年を作ります。どんな将来が良いですか?どんな将来を作りますか?」
というメッセージをいただきました。
21世紀の最重要課題の一つである気候変動問題を意識しながら,これからの学び,研究,日常生活を再考する貴重な機会になったと考えます。
本ホームページのTOPICS & EVENTSでは、引き続き多様なG-ALPs企画について紹介いたしますので、ぜひご覧ください。