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経済学部・笹尾俊明教授が岩波新書『循環経済入門―廃棄物から考える新しい経済』を出版しました。
日本では廃棄物処理政策を発展させ、リデュース・リユース・リサイクルの3Rをスローガンに「循環型社会」を推進してきました。その結果、廃棄物の排出量はピーク時と比べ減少し、PETボトルのようにリサイクルが国民に浸透したものもありますが、生ごみのように依然として多くが焼却処分されている廃棄物もあります。一方、近年では、欧州連合(EU)を中心に「サーキュラーエコノミー(循環経済)」への移行に向けた議論が活発になっています。「循環経済」は3Rの推進にとどまらず、製品の供給網や消費スタイルも見直し、経済の仕組みを再設計しようという成長戦略です。
本書では、日本の「循環型社会」の進捗状況やEUの「循環経済」に向けた最新の動向を紹介し、持続可能な生産・消費そして廃棄物処理・資源循環のあり方について経済学の視点から考えます。食品廃棄物・食品ロスやプラスチックの問題などの身近な事例も取り上げていますので、サーキュラーエコノミー(循環経済)について学びたい学生や一般市民の方はもちろん、環境と経済・経済学の関係に興味のある受験生にもお薦めの入門書です。
本の目次等、詳細については、以下の岩波書店のウェブサイトをご覧ください。
https://www.iwanami.co.jp/book/b631512.html