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07.15

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2025

1回生「基礎演習」で合同ブック・プレゼンを実施

 2025710日(木)、「基礎演習」の最終第14回で、ゼミ横断型の合同ブック・プレゼンを実施しました。
 1回生の基礎演習は、経済学部作成の共通テキスト『STEP IN 経済学』を用いながら、これからの大学での学びに必要なアカデミック・スキルを身につけることを目的としています。また、オリター団(23回生による新入生のピア・サポート組織)が中心となって、基礎演習の続きの時間にサブ・ゼミを行ったり、クラスで合宿をしたりしています。
 今年度の基礎演習の4つのクラスでは、グループで新書を選び、深く内容を理解し、それを発表するという形式で、読むことや話すことといったアカデミック・スキルの向上に努めました。経済、社会、政治、科学技術、文化などを根源的に問い直すものや、時事性の高いテーマを扱ったものまで、50冊ほどリストアップされた新書の中から、各グループの関心に沿って、主体的に学んでいきました。そして今回、各クラス内の発表会で選出された優秀グループによる合同ブック・プレゼンを実施した次第です。その概要は下記の通り。

1.大橋陽ゼミ
発表者:福井秀基、萩原想子、大石庵史、西上雄飛
書籍:鈴木透『スポーツ国家アメリカ――民主主義と巨大ビジネスのはざまで』中公新書、2018年。
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2.高屋和子ゼミ
発表者:島崎真菜、堀江勇輝、前花利咲、若園陸登
書籍:斎藤淳子『シン・中国人――激変する社会と悩める若者たち』ちくま新書、2023年。
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3.西洋ゼミ
発表者:阪口菜々香、田村拓巳、古松愛梨、望月こころ、森擢海、弓木咲來、ROQUE REIGN MAETIGNO
書籍:濱田武士『魚と日本人――食と職の経済学』岩波新書、2016年。
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4.松本朗ゼミ
発表者:久保慶仁郎、平田仁一朗、廣岡凜太郎、橋邊蒼生、本多美桜、吉田楓
書籍:飯島渉『感染症の歴史学』岩波新書、2024年。
 
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 各クラスから選ばれた代表グループの発表とあって、聞き手の学生にとっても大いに学びのある時間となったことが、コメントシートからうかがえました。たとえば、「他のクラスのプレゼン内容や構成を知ることができた。話し方にも工夫があり、聞き手を惹きつける技術が参考になった」との感想や、「各ゼミの代表による書評はどれも素晴らしかった。スポーツや漁業と経済とのつながりを感じ、経済を学ぶ意欲が高まった」といった声が寄せられました。
 また、質疑応答では鋭い質問がいくつも出され、発表者がそれに真摯に応じる場面も印象的でした。
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 普段の小さなゼミ教室と違い、大きな教室で多人数を前に発表する機会は、とても緊張したことと思います。それにもかかわらず、堂々と明快なプレゼンをしてくれた学生の皆さんにはとても感心しました。また、今回は聞き手に回った多くの学生にとっても刺激的な機会となり、次は「自分がプレゼンをしたい」という意欲を喚起するすばらしい合同ブック・プレゼンでした。

執筆:大橋陽(立命館大学経済学部教授)

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