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01.08

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2026

【徳丸ゼミ】釜山研修旅行の報告

 20251121日〜23日、私たち徳丸ゼミ(3回生)では韓国の釜山教育大学と英語での交流発表会を行いました。立命館大学からは13名、釜山教育大学からも13名が参加しました。
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(釜山教育大学にて)

1、交流発表会の目的

 本発表会は互いの研究内容や文化的背景を共有することを通じて、国際的な視野を広げることを目的として行われました。英語での研究発表を日常的に行っている私たち徳丸ゼミにとって、異なる国・大学の学生との交流は、国際的な相互理解を深める貴重な機会となりました。

2、発表の内容と学び

 当日は釜山教育大学の3チーム、立命館大学の4チームによる研究発表が行いました。
 釜山教育大学の学生は韓国の教育、文化、経済と貿易をテーマに発表を行い、自国の社会についての分析を報告しました。韓国では小学校低学年から英語教育が必須であり、韓国学生が英語に堪能である理由がわかりました。また、韓国経済に関してはコロナ禍以降に米国を中心として保護貿易が進行したことで、輸出面で不利な状況に置かれていることがわかりました。日本も国内市場の縮小に伴って海外展開の重要性が高まっている中で、こうした動向は注視が必要だと感じました。このように韓国社会は日本社会とある程度文化や課題が共通している反面、異なる点やユニークな取り組みが多く、知識や視野を広げることができました。
 私たち立命館大学の学生は社会的幸福、災害時のゴミ処理、地域活性化、日本のソフトパワーというテーマをそれぞれ取り上げ、日本社会における課題とその解決策について発表しました。私のチームは地域活性化をテーマとし、東京一極集中の現状を指摘した上でIT産業における二拠点ワークに注目した地方創生の可能性について発表しました。韓国でもソウル都市圏への一極集中が課題となっているため、日韓双方へ共通する解決策を提示できました。また幸福をテーマにしたグループの発表内容で問題視されていた自殺率の高さも日本と韓国双方が抱える深刻な課題であり、韓国学生側にとっても重要な分析・解決策を発表できたと感じています。ソフトパワーのグループは鬼滅の刃に関する簡単な劇を行っており、韓国学生も非常に楽しんでいました。
 これら一連の発表を通じて、国の社会的背景の違いを意識しながら互いの研究内容に触れることができました。発表を聞く中で、自国では当たり前だと思っていた価値観や課題を他国の視点で改めて見つめ直すことができ、国際的な視点から社会を捉える重要性を実感しました。こうした気づきは、その後の交流会を通じてさらに深まっていきました。

260108tokumaru 2 (発表の様子)

3、学生との交流の様子

 交流発表会に加えて、釜山教育大学付近のカフェと飲食店において学生同士で英語による交流を行いました。研究発表の内容を振り返りながら感想を伝え合っただけでなく、日韓の文化の違いについても話し合い、終始賑やかな雰囲気で交流が進みました。
 特に印象的だったのは釜山教育大学の学生たちが、教師を志望する動機について、労働環境が良いからと答える学生が多かったことです。詳しく話を聞くと韓国の教師は定時で帰宅でき、長期休みも確保されているとので、日本の教育現場とは環境が大きく違うことに驚きました。日本においても教師の労働環境を改善して、若者にとって魅力ある職業にしていく必要があると思います。私自身も韓国で生まれ育っていたら、教師を志望したいと感じました。
 このように、真面目な空気であった教室内での発表会の時とは異なり、リラックスした環境で対話を行ったことでお互いの距離が縮まり、率直な意見交換ができました。

260108tokumaru 3(カフェ・飲食店での交流の様子)

4、市場調査

 ゼミ研修の日程の中で、釜山の国際市場、甘川洞文化村、西面に訪れました。国際市場や西面では日本の大都市の繁華街と遜色ない都市空間が広がっており、韓国経済の力強さを実感することができました。繁華街中心部は歩道が広く、歩行者に優しい街づくりがなされていると感じました。また幅員の広い大通りが多く中央にはバス専用レーンが敷かれている道路も多く見られ、日本よりもバスの利便性が優れていました。さらに地下鉄・バスの運賃が共通化されていて乗り換え時に追加料金が発生しなかった点や、外国人観光客向けのクレジットカードが容易に作成でき、国内のキャッシュレス率が100%に近く屋台でもキャッシュレス決済が可能であるなど、日本が見習うべき点を見出すことができました。
 観光地である甘川洞文化村では街がカラフルに塗られており、日本では見ることのできない独特な景色が広がっていました。歴史を辿ると、この地域はもともと朝鮮戦争の難民たちが集まった釜山一の貧民街でしたが、釜山市と地元のアーティストによって地域活性化計画が進められ、建物をペイントすることで街そのものをアート作品として再生させました。その結果、世界中から人が集まる観光名所へと変貌し、現在の姿になっています。私自身、今回の発表も含めて日本の課題の一つである地域活性化に関する研究を行っていますが、釜山でこのような面白い成功事例を直接知ることができ、新たな視点を獲得できました。

260108tokumaru 4(国際市場にて)

260108tokumaru 6(甘川文化村にて)

5、ゼミ研修を通じて得られたこと

 今回の韓国ゼミ研修を通じて、日韓の社会課題は背景が異なる点がある一方で、多くの共通点を持っていることを学びました。韓国での事例を具体的に理解できたことで、日本社会が抱える課題を国際的な視点から捉えることができました。また、英語能力の高い韓国の学生と交流発表や意見交換ができた経験は、語学力の向上だけでなく、自分の考えを相手にわかりやすく伝える力を高める貴重な機会となりました。この経験は今後の学生生活や将来を考えるうえでも大きな財産になると感じています。

経済学部 3回生 納所創真

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