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1回生「基礎演習」で合同ブック・プレゼンを実施
2026年7月9日(木)、「基礎演習」の最終回として、大橋陽ゼミ、高屋和子ゼミ、松本朗ゼミ、西洋ゼミの4クラス合同によるブック・プレゼンを実施しました。
今年度の基礎演習では、各クラスでグループごとに新書を選定し、その内容を深く理解したうえで発表することを通じて、アカデミック・スキルの向上に取り組みました。取り上げられた書籍は、現代日本経済や中国社会の時事問題、資本主義経済の基礎理論など、経済学部で学ぶ内容に関連するものに加え、政治、科学技術、文化といったテーマを根源的に問い直すものまで多岐にわたります。約50冊の新書の中から、各グループが関心に応じて主体的に書籍を選び、学びを深め、その成果を発表してきました。
今回は、各クラス内で実施された発表会で選出された代表グループによる合同ブック・プレゼンを開催しました。各クラスの特色が表れた発表からは、普段の教室での学びだけでは得られない多くの気づきを得ることができました。発表の概要は以下のとおりです。
1.高屋和子ゼミ
書籍:梶谷懐・高口康太『幸福な監視国家・中国』NHK新書、2019年
2.西洋ゼミ
書籍:河野龍太郎『日本経済の死角――収奪的システムを解き明かす』ちくま新書、2025年
3.松本朗ゼミ
書籍:飯島渉『感染症の歴史学』岩波新書、2024年
4.大橋陽ゼミ
書籍:小林慶一郎『日本の経済政策――「失われた30年」をいかに克服するか』中公新書、2024年
普段使用している小教室とは異なり、大教室でのプレゼンテーションは発表者にとって緊張する場であったと思われます。しかし、各クラスの代表にふさわしい質の高い発表が行われました。
各プレゼン後には質疑応答を行いました。大教室で多くの学生を前にしながらも、発表者に質問を投げかけ、自分の考えを述べる学生の姿が見られ、互いに学び合う貴重な機会となりました。また、教員からの鋭い問いかけや温かなコメントは、学生たちに新たな視点や今後考えていくべき課題を提示する機会となったようです。
参加者には、本企画や学びに関するアンケートを実施しました。アンケートには次のような感想が寄せられました。
「他クラスと合同でのブック・プレゼンだったので、自クラスだけでなく、他クラスの発表も聞け、得られる知識も価値観も新鮮だった。既存の知識だけでなく、新たな視点も得ることができたので、自分にとってもいい経験だった。今後も読書は続けていき、いろんな経済に関する本を読むことで、自分の知識を広げ、世界観を広げていきたいと思った。」
「他のクラスの人たちが選んだ本についての理解が深まった。私が普段読まない本についての発表では、私の見識を拡大してくれて良い機会になった。また、スライドを見ると簡潔な情報の出し方や見せ方を学べた。プレゼンの仕方についても良いポイントがみられた。また質問者の人もいい質問をしてくださっていい探究になった。」
各クラスから選ばれた代表グループの発表は、聴講した学生にとっても大きな学びの機会となりました。
1回生の基礎演習は、経済学部作成の共通テキスト『STEP IN 経済学2026』を用いながら、大学での学びに必要なアカデミック・スキルを身につけることを目的としています。また、オリター団(2・3回生による新入生のピア・サポート組織)が中心となり、基礎演習後の時間を活用したサブ・ゼミの実施や、クラス単位での合宿なども行っています。
文責:西 洋(立命館大学経済学部教授)
