G-ALPs企画「データ分析と国際協力」が開催されました

2021年12月17日（金）16：20より、JICAの山田英嗣さんを講師に招いてG-ALPs企画「データ分析と国際協力」が開催されました。前半は、JICAバングラデシュ事務所での国際協力の業務紹介に加え、JICA緒方貞子平和開発研究所での研究事例、仕事と家庭の両立、の3つのテーマについてお話いただきました。後半は、学生とのQ&Aセッションを通じて、バングラデシュ駐在中の山田さんとの自由闊達な交流がオンラインで実現しました。

国際協力のお仕事については、バングラデシュ事務所でご担当の電力・エネルギー関連の円借款事業を中心とした案件をご紹介いただきました。さらに、開発事業で使われるデータ・経済学と題して、開発事業のプロジェクトサイクルの中でどのような場面で経済学やデータ分析の能力が必要になるのかご説明頂きました。

研究事例としては、衛星画像のデータを活用し、レーダー衛星データを用いた森林破壊監視効果に関する分析をご紹介いただきました。その他、タジキスタンからの出稼ぎ移民からの送金がもたらす留保賃金効果、および、コロナ禍のタジキスタン移民への影響など、途上国にとって重要なテーマに取り組まれている様子も伺い知ることが出来ました。

ワークライフバランスについては企画者たっての希望でお話いただきました。子育てと仕事の両立、日本とバングラでの育児分担の変化や、家族との時間を確保することの苦労をご紹介いただきました。社会人のロールモデルとして参考になる貴重なお話でした。

Q&Aセッションでは、忙しいスケジュールの中でどのように研究時間を捻出しておられるのかという時間の使い方に関する質問から、経済学の大学院に進学した際に限られた時間の中でどのような学びを大切にするべきかという大学院進学に関する質問、どのような経緯で国際協力のキャリアを歩まれているのかというキャリア選択と進路選択の質問、さらにバングラでなぜ水力発電を拡大できないのかという開発案件に関する質問まで、様々な角度から投げかけられる学生の問いに、丁寧かつ率直にご回答いただきました。

本ホームページのTOPICS & EVENTSでは、引き続き多様なG-ALPs企画について紹介いたしますので、ぜひご覧ください。