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TOPICS & EVENTS

07.12

TOPIC

2022

笹尾俊明先生が行った研究の成果が学術雑誌 Resources, Conservation and Recycling に掲載されました。

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笹尾先生の論文は、8/27までの間、以下から無料で閲覧・ダウンロードできます。https://authors.elsevier.com/a/1fNO13HVLKogWQ


 プラスチックによる海洋汚染などの問題が注目される中で、プラスチックをいかに効率的にリサイクルするかは重要な課題となっています。しかし、容器包装廃棄物の中でも特に、PETボトルを除くプラスチックのリサイクルには多額のコストがかかっています。

 論文では、日本の容器包装プラスチックのリサイクルを対象に、自治体や容器包装を製造・利用する事業者がリサイクル業者に支払う委託料金に注目した実証分析を行いました。

 分析の結果、主に以下のことを明らかにしました。

1)大都市ほど委託料金が安い。
2)収集されたプラスチックの品質は必ずしも委託料金に影響しない。
3)マテリアル(材料)リサイクルや連続して同じリサイクル業者に委託する場合,委託料金が高くなる。
4)離島や運搬距離が長いほど委託料金が高くなる。

 プラスチックのリサイクルコストを抑えて、いかに付加価値の高いリサイクル製品や用途を生み出すか。技術的・経済的両方の視点からの問題解決が求められます。

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