TOPICS & EVENTS
大橋ゼミで学会シンポジウムに参加
10月5日(土)、6日(日)、立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)にて、アメリカ経済史学会第67回全国大会が開かれました。1日目には、「2024年アメリカ大統領選」と題されたシンポジウムが開催され、第1部では政治学者の前嶋和弘先生(上智大学)による特別講演会「アメリカ大統領選をめぐる政治、経済、歴史」、第2部ではパネル・ディスカッション「2024年アメリカ大統領選と分断されたアメリカの行方」が実施されました。
2回生秋学期に始まったゼミの初イベントとして、このシンポジウムに参加しました。
国際政治経済の行方を占う最大のイベントとなるアメリカ大統領選を1カ月まえにして、前嶋先生からは、アメリカ政治の専門家としての学識にもとづいて2024年アメリカ大統領選の何をどのように見たらよいのかを教えていただきました。
とくに興味深かった内容として、天気予報を民主党支持者は信じるものの、共和党支持者は信じていないというものでした。なぜなら気候変動を民主党支持者は信じているのに対し、共和党支持者は信じていないという政治思想が反映されているからとのことでした。
第2部パネル・ディスカッション「2024年アメリカ大統領選と分断されたアメリカの行方」には、河音琢郎先生(立命館大学)、中島醸先生(拓殖大学)、大橋陽先生(立命館大学)が登壇。下斗米秀之先生(明治大学)がモデレーターを務め、河音先生は税や財政面からイデオロギー的分極化やポピュリズムの台頭について、中島先生は民主党も共和党も注目する労働組合や移民の動向について、大橋先生は、エリザベス・ウォーレンやバーニー・サンダースら民主党左派からみたアメリカの分断について問題提起をされ、フロアも含めたディスカッションが展開されました。
以上のように、アメリカ大統領選を中心に、アメリカの分極化やトランプ政権とバイデン政権の違いなど様々な知見を深めることができました。また、レベルの高い研究やその報告を見聞することができました。
学会に参加した後のゼミで振り返りをしたとき、やはり難しかったとの声もありました。しかし、だからこそこれから一生懸命アメリカ経済について学んでいこうという声も多くあり、私もこれから貪欲に学んでいこうと思う良い機会になりました。
執筆:久保颯音