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10.17

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2025

大橋陽教授が2025年度アメリカ経済史学会賞(鈴木圭介賞)」を受賞

 大橋陽教授の著書、『現代アメリカ消費者信用史――「二分化された信用制度」の生成』(日本評論社、2023年)が、このたび2025年度アメリカ経済史学会賞(鈴木圭介賞)を受賞しました。栄誉ある学会賞の受賞を心よりお祝い申し上げます。

 ≪受賞書籍について≫
 従来、消費者信用は生活水準の向上や中間層の厚みといった肯定的な側面から語られてきました。
 それに対し、大橋教授の受賞作は、「二分化された信用制度」という構造を描き出しました。中間層以上は低金利・長期返済の住宅ローンなどを享受できる一方で、年利数百%もの高金利・短期返済の高利貸しに依存せざるを得ない人々が少なからず存在し、この二重構造が格差を再生産する仕組みとなっていることを歴史的に明らかにしたのです。
 この緻密な研究は、多くの学術誌で好意的な書評を受けており、アメリカ経済史研究における隅石をなすものです。

≪受賞に寄せて(大橋陽教授)≫
 このたびは、拙著に対し栄誉あるアメリカ経済史学会賞(鈴木圭介賞)を賜り、まことに光栄に存じます。
 この受賞を研究者人生の大きな励みとし、今後もアメリカ経済史研究の発展に微力ながら貢献し、その成果を本学部の学生教育に活かしてまいる所存です。

251017ohashi左:大橋陽教授、右:本田浩邦・獨協大学教授(アメリカ経済史学会賞選考委員長)

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