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12.16

TOPIC

2025

寺脇ゼミが規格外・見切り品を活用した倉庫カフェ「VEGGIE GARAGE」を開催!

私たち寺脇ゼミに所属する3回生22名は、「アップサイクル」の推進に向けて「規格外野菜を積極活用する倉庫カフェ」の価値を計測する研究活動に取り組んでいます。そのデータ収集のため、20251129日(土)・30日(日)、滋賀県栗東市のWEST倉庫スタジオにて、規格外野菜や見切り品を活用したメニューを提供する倉庫カフェイベント「VEGGIE GARAGE」を開催しました。イベントでは、自動車用の巨大な倉庫をカフェ空間として活用し、キッチンカーでおからこんにゃくのカツを使ったヴィーガンカツカレーや規格外サツマイモを使ったヴィーガンスイートポテトなどを販売しました。同時に開催したマルシェでは、規格外の野菜や滋賀県に縁のあるアップサイクル商品の販売も実施しました。初日に23組、2日目に35組が訪れ、延べ100人以上の方に規格外・見切り品の野菜メニューを非日常的な倉庫空間で楽しんでいただきました。イベント参加者を対象としたアンケート調査では、2日間で合計92人から回答をいただくことができました。

251215terawakizemi 1店内空間】

VEGGIE GARAGEの概要
●日時:20251129日(土)・30日(日)11時~16
●場所:WEST倉庫スタジオ(ウェスト草津栗東店):滋賀県栗東市小柿8丁目86
●内容:
(1) 自動車用の巨大な倉庫にキッチンカーを配備し、アメリカンインダストリアルをテーマにヴィンテージ感溢れる倉庫カフェを展開
(2) 規格外野菜・見切り品を活用したカフェメニューを販売
 ① おからこんにゃくのカツを使ったヴィーガンカツカレー
 ② おからこんにゃくと規格外トマトを使ったヴィーガンピザ
 ③ 規格外サツマイモを使ったヴィーガンスイートポテト
 ④ 規格外イチゴや廃棄間近のレスキューバナナを使った豆乳スムージー
(3) うつみ農園、ミモザファームの野菜を販売
(4) 滋賀県に縁のあるアップサイクル商品を販売
 ① 近江野菜ぴくるす:滋賀県産の規格外野菜・余剰野菜を活用したピクルス
 ② 琵琶湖グラス:琵琶湖の湖岸に流れ着くガラスを使ったアクセサリーや雑貨
 ③ ドライベジタブル:長浜市産の新鮮な野菜のみで作られる乾燥野菜
 ④ スリムペンケース らうらうじ -second hose-:規格外の消防用ホースから作られるペンケース
※詳細はこの記事の最後に記載しているクラウドファンディングページをご参照ください。

251215terawakizemi 2イベントの様子】

251215terawakizemi 3【キッチンカー】

251215terawakizemi 4【販売したメニュー】 

また、このイベントに先立って、滋賀県内の自然派カフェと倉庫カフェを取材し、それらの店舗を紹介する冊子「自然派カフェと倉庫カフェ~滋賀で生まれるアップサイクルストーリー~」(A5サイズ、フルカラー、12ページ)を作成しました。それを県内の観光案内所などで配布いただくとともに、「VEGGIE GARAGE」のイベントにおいても来店者に配布しました。

251215terawakizemi 5店舗取材の様子】

251215terawakizemi 6【滋賀の自然派カフェと倉庫カフェを紹介する冊子】

アンケート調査により得られたデータを分析した結果、倉庫カフェのコーヒーに対して人々が「追加的に」支払っても良いと思う金額は47円、規格外野菜を積極活用するカフェのコーヒーについては約50円と計測されました。それは例えば普通のカフェのコーヒーが500円であるときに、倉庫カフェであれば人々は547円まで、規格外野菜を積極活用するカフェであれば550円まで支払ってもよいと考えていることを意味します。従って両方の特性を備えた「規格外野菜を積極活用する倉庫カフェ」であれば、597円までの支払意思額が期待できることになります。

251215terawakizemi 7分析結果】

イベント後、現時点での到達点と課題を確認するため、全体で意見を出し合いました。「空間や食のアップサイクルの魅力はその体験がないと伝わらないことを実感した」「アイデアや工夫次第で新たな価値を生み出せることがわかった」「人々のアップサイクルに対する関心の高さにその市場拡大の可能性を感じた」など、研究の意義を肌で実感したという意見に加え、「一からプロジェクトを企画し、それを遂行することの大変さを学ぶと共に、やりがいを感じた」「チームで一つのものを作り上げる難しさとその価値を学んだ」「様々な人々を巻き込みながら進めることは難しかったが、心強くもあった」など、活動に対する手ごたえや充実感だけでなく、その課題をあげる声も多く聞かれました。また「チームで共同して物事を進めた経験を将来につなげたい」「地域や社会にかかわる活動に積極的に取り組んでいきたい」など、今回の経験を今後に活かそうとする姿勢もみられました。

今後、上記の支払意思額が、性別や年代など個人の属性によってどのように変わるのかを分析する予定です。最終的には得られた成果を報告書にまとめ、ゼミのホームページ上で公開します。

251215terawakizemi 0【集合写真】

クラウドファンディングも引き続き募集中です。ぜひ以下のページをご覧いただきまして、ご支援をご検討ください!

https://camp-fire.jp/projects/899890/view

規格外野菜×倉庫カフェによるアップサイクル推進プロジェクト
代表 清宮嘉人(経済学部経済学科3回生)

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