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WEST論文研究発表会で市野ゼミのチームが分科会賞を受賞しました!
2025年12月6日、7日に開催されたWEST論文研究発表会で、経済学部市野ゼミの3回生、松尾力斗さん、池田伶さん、河原美希さん、坂田十和さん、馬場真人さん、一橋大翔さん、古井麟太朗さんの7名からなるチームが、行政①分科会の分科会賞を受賞しました。
WEST論文研究発表会とは、「社会が抱える諸問題を学生たちが経済学の観点から研究し,社会へ政策提言を行う学生団体です」(WEST論文研究発表会のウェブページより)。今年度のWEST論文研究発表会は、2025年12月6日と7日に立命館大学大阪いばらきキャンパスで開催されました。
毎年、市野ゼミの3回生はWEST論文研究発表会に参加しています。今年度は4チームが参加しました。そのうち、松尾力斗さん、池田伶さん、河原美希さん、坂田十和さん、馬場真人さん、一橋大翔さん、古井麟太朗さんの7名からなるチームが、行政①分科会の分科会賞を受賞しました。受賞論文は、「返礼品目当てのふるさと納税者は観光に来るのか」です。
この研究において、松尾さんたちのチームは、まず、ふるさと納税サイトなどから入手可能な情報を集め、日本全国の各市町村がどんな品物を返礼品にしているのかを整理してまとめた独自のデータセットを作成しました.次に、そのデータセットを用いて、人気の品目を返礼品にしているかどうかで説明できる各市町村のふるさと納税額の変動を「返礼品目当てのふるさと納税」ととらえ、返礼品目当てのふるさと納税額の上昇が観光客数を増加させるのかを計量経済学的に分析しています。その結果、ふるさと納税を増やすのに効果的な返礼品は,馬肉やカニ,さくらんぼなど,その市町村の特産品となっていそうな品目が多いことが示された一方で,返礼品目当てのふるさと納税はその地域への観光客誘致にはつながらないことが明らかになりました.これらの分析結果にもとづいて、ふるさと納税を観光促進の手段とする政策の見直しや、観光に繋げるための“特産品に頼らない返礼品戦略”、納税額の増加に繋がる返礼品の傾向を踏まえた戦略的な返礼品選定,という具体的な政策を提言しています。
