公認会計士の仕事
街の小さな商店から大手企業まで、全ての会社でお金が動いています。公認会計士は、会計・監査の専門家として、企業などが作成する決算書類(財務諸表)が、その企業の経営成績や財政状態を正しく表しているかを、中立の立場で判断します。「会計系最高峰の資格」として、高度な専門知識とスキルが要求される職業であり、経済社会にとってなくてはならない大切な役割を担っています。また、近年では企業のグローバル化に伴い、海外で働く公認会計士も増えるなど、活躍の幅はますます広がっています。
公認会計士になるまでの流れ
1公認会計士試験をめざして学習
2公認会計士試験に合格
3就職活動
4実務補習〈所定単位取得〉+業務補助〈3年以上〉
5修了考査
6公認会計士登録
公認会計士試験
公認会計士試験には受験資格の制限はなく、誰でも受験することができます。試験は年2回実施される1次試験(短答式試験)と年1回実施される2次試験(論文式試験)があり、各試験では下記の科目が出題されます。なお、公認会計士試験の対策は独学では難しく、大学の正課授業と並行して専門学校の試験対策講座を1年半~2年、受講しながら合格をめざします。
短答式試験(マークシート方式) |
4科目
財務会計論・管理会計論・監査論・企業法
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論文式試験(科目別の記述式) |
5科目
会計学(財務会計論・管理会計論)・監査論・企業法・租税法
選択科目(経営学・経済学・民法・統計学) |
※短答式試験合格者は、論文式試験に合格できなかった場合でも、以後2年間は申請により短答式試験の受験が免除されます。
※論文式試験で不合格となった場合でも、一部科目で合格基準を越えると以後2年間は申請により、その科目の受験が免除されます
公認会計士をめざす人の就職活動とは?
公認会計士試験に合格すれば、その時点で就職が決まるというわけではありません。試験合格後に希望する監査法人や一般企業への就職活動を経て内定を獲得しなければなりません。特に監査法人においては、合格発表日の翌々日から一斉に採用選考をスタートさせ、早ければ1 週間程度で内定が出るケースもあります。選考内容は集団面接・個人面接など主に人物面が評価されます。試験合格前から情報収集を重ね、直前になって慌てないよう対策を進めていきましょう。
公認会計士の拡がるキャリア
「会計」は企業の規模・業種に関わらず、必要となるスキルです。そのため、監査業務をはじめとして、ビジネスフィールドは多岐にわたり、企業の健全な発展のためにも「会計」のプロフェッショナルである公認会計士の社会的ニーズは高いと言えます。
- 監査
- 税務
- 教育機関
- 一般企業
- 上場支援
- 公務員
- 起業
- コンサル
- M&A
- IR
公認会計士をめざすには
簿記は必要ですか?
公認会計士の学習をはじめるためには、一般的に簿記検定2級レベルの知識が求められています。公認会計士講座の受講を検討されている方は、開講までに学習を済ませておきましょう。なお、専門学校では初学者コースという簿記を勉強したことがない方も受講できるコースもあります。また、立命館大学では正課授業や課外講座で簿記3級、簿記2級を学べる環境を用意していますので、ぜひ簿記から学習をスタートさせてください。
立命館で公認会計士をめざすメリットは何ですか?
立命館大学では公認会計士をめざす方に対して、特別奨励生制度や自習室など、制度や設備の面で充実したサポートを整えています。また、モチベーションキープのための支援として、志を共にする仲間や既に合格を果たした先輩、公認会計士として活躍されている卒業生との情報交換や交流の場を設けています。公認会計士をめざすかどうか迷っている方に対しては、講座ガイダンスはもちろん、各監査法人のセミナーを実施し、試験対策や将来のキャリアイメージを持つ機会を提供しています。
経営・経済学部ではないですが大丈夫ですか?
公認会計士イコール経営学部、経済学部などの学生がめざす資格と思われがちですが、それ以外の学部でもめざすことができます。近年も法学部・政策科学部・文学部・産業社会学部・スポーツ健康科学部など幅広い学部の先輩が公認会計士試験に合格しています。立命館大学では提携先の専門学校で講座を受講する際に、特別価格で受講できる仕組みを用意していますので、ぜひ積極的に挑戦してください。