理系学生の活躍の場は民間企業だけではありません。理系の技術や専門性を活かして「国民の安全・安心」や「利便性の向上」「国際・地域経済の発展」などに貢献する、それが「技術系公務員」です。近年、食の安全や環境問題、社会インフラの更新や再構築など国民の生活に関わる課題が山積しています。技術系公務員は、理系学生にとっては今まで以上に活躍のフィールドが広がっており、採用ニーズもより一層高まっています。
技術系公務員の役割
政策系
- 災害に強くコンパクトで住みよい街づくり
- ICT化の推進支援やサイバー空間の保安
- 医薬品および医療機器などの安全審査
- 地域から地球全体にわたる環境政策
- 科学技術および教育の振興
- 次世代の産業発展の支援
- 安全で快適かつ円滑な交通の確保 など
専門系
- 迅速かつ的確な特許審査
- 強靭でモデルとなり得る官庁建築物の設計
- 専門知識を活かした官庁会計の検査
- 薬剤師および薬事行政(麻薬取締官含む)
- 空港や港湾などにおける食品衛生監視
- 環境基準に係る検査 など
研究系
- 防衛装備品の研究開発
- 科学捜査に係る研究および鑑定
- 消費生活製品の安全基準などの策定
- 土木建築分野の安全増進のための研究
- 気象、海洋、地質などに係る観測および調査
- 統計手法およびデータ解析の精度向上 など
立命館大学の支援の特徴
国家公務員総合職、一般職には「採用希望時期の延期」という制度があります。試験に「最終合格」をした場合、その後の採用面接を受ける権利を5年間保持することができる制度です。つまり、大学院進学を前提に国家公務員総合職、一般職の受験を進める場合には、複数回の受験のチャンスがあり、学部4回生で最終合格し、大学院2回生や博士課程へ進学してから、採用面接を受けることができます。
大学院進学者の国家公務員総合職・一般職の受験パターン
