みなさまからのメッセージ

ご支援者インタビュー

立命館学園は、校友(卒業生)、企業、父母はじめ多方面の方々からご支援を得て運営しています。このページでは、学園の教育・研究充実のために、ご支援くださっている方々をご紹介します。

第13回


五島 ひろみ(ごとう ひろみ) 氏

五島 ひろみ(ごとう ひろみ)

1996年 経済学部卒業  株式会社南都銀行 証券国際部 係長
第13回は、五島 ひろみ様にお話を伺いました。

立命館入学にまつわるエピソード

Q:立命館経済学部へ進学を目指された理由やきっかけなどを教えてください。

五島(敬称略) 将来何の仕事をしたいか、どういう道に進みたいか、を考え始めた時に、起業ということに興味を持ちました。事業を営んでいた祖父や父の影響があったのかもしれません。
 経済学部か経営学部で学びたいと考え父に相談したところ、「範囲が広く、応用の利く経済を知っていた方が良いのではないか」とアドバイスを受け、経済学部へ進学しようと思いました。
 「末川博総長の時代に伯母が立命館大学で勤務していた」という縁もあったので、入学が決まったとき、両親はとても喜んでくれました。

学生生活にまつわるエピソード

Q:立命館で過ごして良かったと思うことは何ですか?

五島 尊敬する先生や先輩、頼もしい同期、可愛い後輩に出会えたことです。
そして卒業から20年近く経過しても、変わらずに繋がっていられることにとても感謝しています。


Q:どのような学生生活を過ごされましたか?

五島 競技ダンス部に所属し、密度の濃い4年間を過ごしました。新歓の時期に色々見学した中で、一番楽しそうだったのがこのサークルです。
 月・水・金の練習会に加えて、土曜日もほぼ練習していました。通学に2時間かかったため、練習がある日はいつも終電で帰宅していました。年に2回(夏期休暇と春期休暇)合宿があり、1年を通じて月に1~2回は試合がありました。

 友人の下宿に泊めてもらっては、夜中まで話し込んだことも良い思い出です。辛かったことや悲しかったこともあったはずなのに、今となっては楽しかったことしか思い出せません。
 競技ダンス部の仲間とは今でも飲み会をしますが、そのたびにいつまでも変わらないなぁと感じます。こんな関係の仲間は今から作ることが出来ませんので、私にとって非常に貴重な存在です。


ゼミのメンバーと琵琶湖でバーベキューをされた時の写真

五島 3回生からは坂本和一先生のゼミでお世話になりました。研究テーマは「21世紀への『企業戦略』を考える」でした。
 当時、坂本先生は「企業論」を担当されており、私も3回生になったらその講義を受けようと楽しみにしていました。しかし翌年から坂本先生が「企業論」の担当ではなくなると聞き、先生のお話が聞きたいと坂本ゼミを志望しました。
 坂本ゼミはとても人気があり、なかなか入れないと先輩方から聞いていたので、何とか顔を覚えていただこうと、先生が講義を終える時間を狙っては何度も会いに行きました。当時は必死だったと思います。

 坂本ゼミはタテヨコの繋がりが強く、全世代合同のゼミ同窓会もあります。その中でも、私たちの年代は集まる頻度が特に多いそうです。毎年のように先生のお宅におじゃましています。
 同期に幹事を引き受けてくれる友人がおり、彼女がセッティングしてくれるので皆が集まることができています。いつも快く迎えてくださる先生と、友人たちにとても感謝しています。

 坂本先生からは、活躍されているゼミ生のお話がよく出ます。坂本先生は立命館アジア太平洋大学(APU)の初代学長をなさっていたので、APUのお話もよく伺います。


イラストをかくことが好きな五島様
ゼミのガイドブックや卒業論文集の表紙をデザインされていたそうです

ご卒業後のエピソード

Q:現在のお仕事について教えてください。

五島 奈良県が本拠地である株式会社南都銀行の証券国際部という部署で働いています。
在学時に「女子就職プロジェクト」で活動した中で、金融機関の仕事を知りました。
融資を通じた企業支援の仕事がしたいと金融機関を志望し、縁あって今の会社に入れたことを嬉しく思っています。

 今は外国為替に関わる業務を担当していて、外国への送金や外国からの資金の受領、貿易書類の作成や確認などをしています。
 業務を行ううえで、第二外国語として習った中国語がとても役立っています。送金事務では、全てアルファベットで入力するのですが、中国語は一文字でも違うと、全く違う文字(言葉)になってしまいます。そのまま処理してしまうと、入金できなかったり返金されたりします。綴りがおかしい(発音できない)から間違っているのではないか、と気付くことが出来るのは有難いです。


会社の茶道部にご所属
奈良の春日大社でお茶会に参加した時の写真(左)


Q:お仕事のやりがいについて教えてください。

五島 支店の担当者から感謝してもらえた時にやりがいを感じます。
 今の所属部署では、お客様と接することがほとんどありませんが、支店の質問の向こう側には必ずお客様がいらっしゃるからです。


Q:立命館とのつながりを感じることはありますか?


五島 南都銀行に勤務する立命館卒業生の会である「南都立命会」の総会には、銀行内に知り合いが出来ればと思い、入社後からほぼ毎回出席しています。
 先輩や後輩から仕事の電話がかかってくることがありますが、一度でもお会いしていると話がしやすいですし、業務を円滑に進められる気がします。
 また、上司が奈良県校友会の会長を務めているので、BKCのバスツアーや、滋賀県への日帰り旅行、オール立命館校友大会といった校友会の企画にも参加しています。同じ大学を卒業した方々と出会えるせっかくの機会ですから、できるかぎり楽しんで参加できればと思っています。

 それから、新聞やテレビなどで立命館の後輩の活躍を目にしたときは嬉しいです。立命館出身(在学生)だと聞くと、急に身近に感じて応援したくなります。私だけでなく、多くの先輩方がそうではないでしょうか。「立命館で良かったなぁ」と卒業してからの方が強く思います。

ご支援にかける想い

Q:校友会未来人財育成基金にご支援くださったきっかけを教えてください。

五島 南都立命会からの声かけで、この支援について知りました。そんなにたくさんの寄付はできませんが、後輩のみなさんのお役に立てば幸いです。


Q:今の立命館や学生(後輩たち)にメッセージをお願いします。

五島 学生生活を思いきり楽しんでください。学生時代の友人や仲間は、大人になってからは作れません。
時間をいっぱい使って、色んな経験を共有してほしいと思います。私自身、大学生活の中で「何一つ無駄なことは無かった」と日々感じています。


(掲載日:2014年6月6日)

五島 ひろみ(ごとう ひろみ)様のインタビューを終えて