みなさまからのメッセージ

ご支援者インタビュー

立命館学園は、校友(卒業生)、企業、父母はじめ多方面の方々からご支援を得て運営しています。このページでは、学園の教育・研究充実のために、ご支援くださっている方々をご紹介します。

第15回


SUDARWO, William Wong 氏

SUDARWO, William Wong

2006年9月 アジア太平洋学部   お仕事:Seafer Lumina Capital(魚介類の輸出等を行っているインドネシアの会社)に勤められています。
第15回は、SUDARWO, William Wongさんにお話を伺いました。

APU入学にまつわるエピソード

Q:APUへの進学を目指された理由やきっかけなどを教えてください。

SUDARWO(敬称略) 2002年、Kompasというインドネシアの新聞の広告でAPUの存在を知りました。父が見つけてくれたその広告がきっかけとなり、私はAPUへの進学を目指すことになりました。そして、幸いにも授業料減免制度(注1)における授業料100%免除の資格付きで合格することができましたので、何の躊躇いもなくAPUへの入学を決めました。日本に住んで勉強することは、私の10代の頃からの夢であったため、APUへの入学が決まったことにより、その夢を叶えることができました。

(注1)授業料減免制度とは、APUの理念に賛同していただいた日本国内外の企業や個人からの寄付金および日本国文部科学省からの補助金で運営されており、優秀で経済的に修学困難な外国人留学生を対象にした奨学援助の制度です。

学生生活にまつわるエピソード

Q:クラブやサークルに所属されていましたか?

SUDARWO APU在学時は、和太鼓「楽」に所属していました。和太鼓の響き、伝統衣装、演奏会の前に何度も行ったリハーサル、その全てが私にとって非常に貴重な経験となりました。また、インドネシアウィーク(注2)にも参加していました。

(注2)インドネシアウィークとは、複数の国・地域の言語や文化を週替わりで紹介する「マルチカルチュラルウィーク」というイベントの1つです。企画・実施運営はすべて学生が行っており、当該国・地域の学生だけでなくいろいろな国の学生が参加しています。


インドネシアウィークのご様子

Q:最も心に残っているAPUでの思い出を教えてください。

SUDARWO APU在学時は、日本人の友人に日本語を教えてもらい、私も彼らに英語を教えたりと、お互いに常に助け合いながら過ごしていました。日本語のレポートの提出期限直前には、夜中まで文法の添削をしてくれる友人もいました。彼らと助け合い、支えあいながら過ごした日々が、私のAPU生活において最も思い出深い出来事です。

 また、日本での初めてのアルバイトや、長期休暇を利用して友人たちと日本各地に旅行に行ったこと、日本で生活することで初めて味わった四季の移り変わりなど、日本で過ごした何気ない日々の全てが私のAPU生活を豊かにしてくれました。
 

APハウスでのお写真

ご卒業後について

Q:ご卒業後のAPUとのつながりについて教えてください。

SUDARWO 卒業後もAPU在学時の友人たちとは頻繁に連絡を取っており、近況を報告し合ったり、実際に会うことを通じて、APUとの繋がりを強く感じています。
世界各国にAPUの卒業生がいるため、どこにいっても友人たちに会うことができます。APUの友人たちはとてもポジティブで気さくな人が多いため、長い間会っていない友人でも、Facebookなどのソーシャルメディアを通して連絡すると、すぐに温かく歓迎してくれます。

 APUの仲間たちは、私にとってかけがえのない存在であり、彼らと繋がっていることにより、今でもAPUを身近に感じられるのだと思います。


Q:APUを卒業して良かったと感じるときはありますか?


SUDARWO 私はAPU卒業生であることに誇りを感じています。特に最近は、開学から10年以上が経過し、私が学生だった頃よりもインドネシアでのAPUの知名度が上がっていると感じています。数年前までは、「どこの大学を卒業したの?」と聞かれた際、私は「立命館」と答えていました。そのように答えた方が伝わりやすかったからです。しかし、最近は同じ回答をすると、「立命館というのはAPUのこと?」と聞き返されることが多くなりました。Kompasというインドネシアの新聞に、APUに関する記事が度々掲載されていることも知名度が上がった大きな要因だと思います。

ご支援に関して

Q:APUにご支援くださった「きっかけ」を教えてください。

SUDARWO 私に日本で勉強する機会を与えてくれたAPUへの感謝、そして、これからもAPUが日本だけでなく世界中の学生から選ばれる大学であり続けて欲しいという願いから寄付をしたいと考えました。
 何か特別なきっかけがあったわけではなく、ただただお世話になったAPUに恩返しがしたかっただけなのです。私は早期卒業制度により3年半でAPUを卒業したのですが、その間ずっと授業料が免除されていました。それに加えて、特に成績が良かったセメスターについては、別の奨学金も支給していただきました。このような経験により、私は卒業してからずっとAPUに対する感謝の気持ち持ち続けていました。そして、数年前から、APUへの感謝の想いを寄付という形で表したいと考えていたため、今回こうして実現するに至りました。


Q:寄付目的にAPU課外活動をご選択された理由や背景を教えてください。

SUDARWO APU在学時において最も私の心に残っているのは、和太鼓「楽」でコンサートに出場したことやインドネシアウィークでパフォーマンスを行ったこと、それに向けたリハーサルや合宿・旅行など、課外活動を通して得られた仲間たちとの交流です。そのような経験から、課外活動に参加し他の学生たちと協働して何かを作り上げることや、仲間たちと交流を深めることは、学生生活をより豊かにしてくれると信じています。全ての人が新しい科学技術を発見したり、何らかの研究成果を生み出せるような才能を持っているわけではありません。しかし、誰もが異なる文化間の「橋渡し役」になることができると思います。そのような異文化交流は、課外活動を通じてお互いに対する理解を深め合うことで、より一層促進されると考えています。このような理由から、APUにおける課外活動を支援したく、寄付をさせていただきました。


Q:現在APUに在籍する後輩たちにメッセージをお願いします。

SUDARWO 常に前向き且つオープンマインドでいること、また感謝の気持ちを忘れないことが重要です。そして、APUでの学生生活を通して出会う、日本を初め世界各国の人々との異文化交流を心から歓迎してください!

(掲載日:2014年8月1日)

SUDARWO, William Wong様のインタビューを終えて