みなさまからのメッセージ

ご支援者インタビュー

立命館学園は、校友(卒業生)、企業、父母はじめ多方面の方々からご支援を得て運営しています。このページでは、学園の教育・研究充実のために、ご支援くださっている方々をご紹介します。

第18回


林 千帆 (はやし ちほ)  氏

林 千帆 (はやし ちほ)

2003年 経営学部 経営学科 卒業 (サービス・マネジメント・インスティテュート専攻)  株式会社 華NCS
第18回は、林 千帆さんにお話を伺いました。

立命館入学にまつわるエピソード 

Q:立命館への進学を目指された理由やきっかけなどを教えてください。

林(敬称略)高校3年生時は、まだ将来の方向性に対する明確なイメージや希望が固まっていなかったため、大学では幅広く色々なことを学び、それを通じて将来の方向性を見つけたいと考えていました。
「文理総合インスティテュート」の存在は、立命館大学の資料を取り寄せた際に初めて知ったのですが、他大学にはない新しい形態と、文理を超えて学部横断的に学ぶことができるという点に魅力を感じました。ここならば幅広い学びを実現することできると同時に、将来の選択肢も広げることができると考え、進学を決意しました。

学生生活にまつわるエピソード

Q:特に記憶にある思い出や、「立命館ならでは」と思うエピソードがございましたら教えてください。

 文理総合インスティテュートに所属したことで、文系でありながらも理系の学生と一緒に授業を受けることができ、非常に刺激的な学生生活でした。またその過程で、文系の学びに対しても理系的な視点を持つことの重要性を知ることができました。これらは単一学部に所属した場合では得られない、貴重な経験だったと感じています。
私は、文理総合インスティテュートの中でも、経営学部のサービス・マネジメントインスティテュートに所属しており、観光やレジャー業界のことから、スポーツ・健康・医療・福祉についてなど、非常に幅広い分野を学ぶことができました。
そのなかでも、スポーツ科学や身体のメカニズムに関する分野に特に強い関心を抱くようになり、これらに関わる科目を多く履修していました。心拍計を付けてバスケットボールを行い、計測した数値を評価するといった授業や、身体の重心点を求める課題など、理系の学習が多くあったことは非常に新鮮でした。ある実習で全力疾走した後の酸素負債を測定した際は、夢中で取り組むあまり、BKCクインススタジアムの熱い地面で、お気に入りのスニーカーの裏面が溶けていたことに気付かないまま実習を受けていたこともありました。

※酸素負債:運動中に起こる酸素不足のこと。

ご卒業後のエピソード

Q:これまでのご経歴および現在のお仕事について、簡単に教えてください。

 周りの友人たちは着々と就職活動を進めていくなか、私は卒業後の進路に悩んでいました。色々と考えた結果、サービス・マネジメントインスティテュートでの学びを通して興味を抱くようになった身体科学の分野について、専門的な知識を付けたいと思い、リハビリテーション学校への進学を決意しました。
リハビリテーション学校を卒業した後は、作業療法士として急性期病院や介護老人保健施設での勤務を経て、現在は訪問看護ステーションに勤務しています。利用者の方の自宅を訪問し、リハビリテーションを提供する業務を行っています。
業務の中では、一人の利用者に対して医師・看護師・ケアマネージャー・介護士など、様々な職種の人がチームを組んで関わります。学生時代に、文系・理系を問わず学部や専攻の壁を超えて様々なタイプの人と接した経験が、今の仕事のなかで重要となるコミュニケーション力の基礎を築いてくれたと感じています。




作業療法士としてのお仕事の様子

ご支援にかける想い

Q:立命館にご支援くださった「きっかけ」を教えてください。(BOOKS FOR BOOKS~立命館の本活~)

 校友会誌「りつめい」の中に掲載されていた案内を見て、初めてBOOKS FOR BOOKSの活動を知りました。それまでは「古本募金」という寄付の形があることを全く知りませんでした。
BOOKS FOR BOOKSは、申込から集荷までの手続きがとても簡単であることに加え、これまで捨てられずに残っていたリハビリテーション学校時代の教科書や専門書など、書き込みがある本でも回収してもらえると知り、「これなら自分にもできる」と思ったことが支援のきっかけです。また、回収後に値段が付かなかった本も、提携団体に寄贈されるため、自分が読まなくなった本が少しでも誰かの役に立てばと考えました。

※BOOKS FOR BOOKSの仕組みについて
提携会社により、回収された本の仕分け・査定が行われ、その買取金額が学校法人立命館に寄付される仕組みになっています。これにより集まった寄付金は、新たな図書の購入費として活用されています。なお、買取できなかった本については、他の提携団体(
福祉団体等)に寄贈されています。
BOOKS FOR BOOKSのホームページコチラ


Q:BOOKS FOR BOOKSにご協力いただいた感想をお聞かせください。

 まず何より「手続きが簡単」という点が大きな魅力であると感じています。WEBや電話で申込手続きを行うと、指定した日時に集荷にきてくれ、しばらくすると送付した書籍の査定金額のお知らせが届くので、自分の支援を数字として実感することができます。引越しや異動等のライフイベントに応じて、読まなくなった本をBOOKS FOR BOOKSを通して有効活用することができるので助かっています。
また、私は体育会や校友会との繋がりがほとんどなく、卒業後は立命館との関わりもあまりありませんでしたが、この支援を通じて僅かではありますが母校に支援が行えていることを嬉しく思います。


たくさんの本が並んでいた職場の机
(これらの整理にBOOKS FOR BOOKSをご活用いただきました)


Q:今後、BOOKS FOR BOOKSの支援の輪を広げていくためのアイディアがあればお聞かせください。

 BOOKS FOR BOOKSを通じて、「自分のもっている資源を気軽に有効活用することができ、それが母校への支援に繋がっている」という認識が、校友の間で今後さらに浸透していけば、支援の輪も広がっていくのではないでしょうか。また、古本回収により集まった寄付金の活用事例について知る機会がもっと増えれば、参加者も支援が形になったことをより実感できるのはないかと思います。

Q:今の立命館や学生(後輩たち)にメッセージをお願いします。

 学生時代ほど自由な時間や元気がある時はありません。これは社会へ出てから身に沁みて感じることです。「あの時もっとこうしておけば良かった」と思っても時間は戻ってこないので、勉強やスポーツ・サークル活動など、今できることを全力で取り組んで欲しいと思います。それがどのようなことであれ、学生時代に一所懸命に取り組んだことは、きっと社会に出た時に自分自身を助けてくれると思います。


~BOOKS FOR BOOKS これまでの活用事例について~

当活動で集まった寄付金を活用して、201310月には、立命館小学校にて16年生の必読書が購入されました。また、20148月には、立命館大学にて英語の多読本や日本語学習教材など、計307冊の書籍が購入されました。なお、購入された本には、「BOOKS FOR BOOKSにより集まった寄付で購入した」ことが分かるシールを貼付しており、手に取った学生・生徒・児童たちに、ご支援いただいた方々の想いが少しでも届いてほしいという願いを込めています。今後も支援者の皆様のご厚意に応えるべく、学園の図書充実に向けた活用を進めていきます。

立命館大学の事例はコチラ / 立命館小学校の事例はコチラ

(掲載日:2014年11月7日)

林 千帆 (はやし ちほ) 様のインタビューを終えて

ご卒業後も作業療法士として、多くの本を読み勉強されてきた林様。
これまで複数回にわたりBOOKS FOR BOOKSにご協力いただきました。
この取り組みが林様と立命館を繋ぐ架け橋になってくれていることをとても嬉しく思います。