みなさまからのメッセージ

ご支援者インタビュー

立命館学園は、校友(卒業生)、企業、父母はじめ多方面の方々からご支援を得て運営しています。このページでは、学園の教育・研究充実のために、ご支援くださっている方々をご紹介します。

第5回


駒形 哲也 (こまがた てつや) 氏

駒形 哲也 (こまがた てつや)

2001年 政策科学部卒業  朝日酒造株式会社
第5回は、駒形 哲也様です。

立命館入学にまつわるエピソード

Q:新潟県ご出身と伺いました。京都・立命館大学に入学された理由を教えてください。

 駒形(敬称略) 中学3年の修学旅行で京都を訪れ、町並み・歴史・人の優しさに触れ、「1度はここに住んでみたい」と思いました。その時に、西園寺記念館の正面写真が大きく載っている立命館大学の広告を見て、「かっこいい大学だ」と憧れを抱き、「立命館大学に入って京都に住もう」という希望を持つことになります。

 高校に入学、すぐに大学案内を取り寄せました。大学案内に同封されていた「政策科学部新設」のパンフレットに掲載されていた「まちづくり」というキーワードに惹かれ「将来、まちづくりに関わる仕事がしたい」と思い至ります。興味を抱いたきっかけはミーハーな気持ちからでしたが、「政策科学部」との出会いによって、「どうしても進学したい大学」として立命館を強く意識することになりました。

学生生活にまつわるエピソード

Q:「立命館でよかった」と感じた経験についてお聞かせください。

 駒形 私の考え方やスタンスに影響を与えてくれた仲間に出会えたことです。

 その一つが、1回生の「基礎演習」で議論をしていた時でした。多数の意見だからといってすぐ決めるのではなく、少数派の意見に必ず耳を傾ける、一方で少数派の学生も臆することなく、はっきりと意見を主張することに刺激を受けました。そして結論が出ればノーサイド。コミュニケーションとしては当然のことだと思いますが、「意見を聞く、持つ、伝える」ことよりも「場の空気」ばかりを気にしていた自分にとって、入学直後のカルチャーショックであり、社会人10年目の今に至るまで影響を与えている出来事でした。同じ世代の「基礎演習」の仲間たちからそういった影響を受けたことは、多様な人が集まってくる立命館ならではの経験だと思っています。

ご卒業後のエピソード

Q:現在のお仕事に就いた理由やお仕事の内容について教えてください。

 駒形 現在、日本酒の蔵元で、主に商品企画の仕事をしています。

 政策科学部を卒業後は政策科学研究科に進学しました。4年間のうちに「まちづくり」から「都市政治」へと関心対象が変化し、将来は研究者を志望して博士前期課程から後期課程にまで進んだのですが、学部時代の親友が作ってくれた「出会い」と、小さい頃からあった「食」への興味・想いによって、生きる道を変える選択をすることにしました。その「出会い」のきっかけの一つが日本酒あったことと、私が日本酒の可能性に漠然と魅力を感じていたことが、「食」の中でも日本酒の道へ進むことを決めた理由です。

 仕事の内容を端的に言えば「交渉と根回し」でしょうか。商品を作っていくには、製造部門や営業部門など社内の関係者や、取引先や協力会社といった社外の人たちとのコミュニケーションによって商品を形にしていきます。幅広い知識や情報を持ちながら、各分野の専門家と協力して商品を作っていくスタイルは、在学時よく耳にした「T型志向」や「ゼネラリスト養成」といった政策科学部の学びや育てたい人材のイメージに近いように感じます。「政治」から「日本酒」とフィールドは大きく変わりましたが、政策科学部の理念を体現できる仕事をしているかもしれません。




 
   (商品意匠検討をされている様子

ご支援にこめた想い

Q:校友会未来人財育成基金にご支援くださったきっかけや想いを教えてください。

 駒形 「立命館大学政策科学部で学べてよかった」と心から思っているからです。基礎演習・オリター活動・ゼミ……様々な出会いが私を成長させてくれたと思います。「大学への恩返し」という気持ちもありますが、一人でも多くの後輩たちが「立命館に来て良かった」と感じる経験をしてほしいと願っています。

 新潟県校友会青年部長である私の役割は、「立命館」が縁で多様な世代、職業の人が集まる「懐かしい気持ちになる交流の和」に新潟で働く若い校友が加わるきっかけや、その和を居心地のいい場所にしていくことです。そういうことが最終的に将来の支援者を増やすことにもつながると考えています。




 
  (総会で基金についてお話される駒形様)



Q:後輩の方々にメッセージをお願いします。

 駒形 「出会い」を大切にしてください。あらゆる出会いが将来の「何か」に繋がる可能性を持っています。最初は面倒だったり、煩わしく感じるかもしれませんが、特に世代や立場が異なる人たちと交わることは、自分の価値観や視野を広げるきっかけになります。これを読んでくださった「あなた」とお目にかかれる日があれば嬉しいですね。



(掲載日:2013年10月4日)

駒形 哲也 (こまがた てつや)様のインタビューを終えて

ここでは紹介しきれないほど、政策科学部で出会った友人や先生とのお話をお聞かせくださいました。10年以上も前になる大学時代の出来事や交わした会話について、情景が浮かんでくるようにお話される様子から、大学時代の経験に詰まっている「想いの大きさや強さ」を感じました駒形様のインタビューを通して、私自身も大学時代の友人と過ごした日々を思い出しました。