みなさまからのメッセージ

ご支援者インタビュー

立命館学園は、校友(卒業生)、企業、父母はじめ多方面の方々からご支援を得て運営しています。このページでは、学園の教育・研究充実のために、ご支援くださっている方々をご紹介します。

第7回


矢野 功 (やの いさを) 氏

矢野 功 (やの いさを)

1957年 文学部卒業  株式会社矢野調剤薬局 代表取締役社長
第7回は、矢野 功様にお話を伺ってきました。

立命館入学にまつわるエピソード

:立命館大学文学部に入学された理由を教えてください。

 矢野(敬称略) 関東なら早稲田大学か明治大学、関西なら立命館大学、進学するなら「男っぽい大学がいいな」と思っていました。奈良県で学校の先生をしていた兄に関西での進学を勧められ、立命館大学に決めました。
 中学生の頃からずっと松尾芭蕉が好きで、「大学では芭蕉の研究をしたい」との思いから文学部に進みました。卒業論文には『奥の細道』を選び、芭蕉の足跡をたどって歩いたこともありました。
 実際に入学してみると、京都という街も立命館も大好きになり、立命館に進学して本当によかったと思っています。



学生生活にまつわるエピソード

Q:立命館での思い出をお聞かせください。

 矢野 大学時代は、松江・奈良・岡山からの友人たちと一緒に東山区にある六波羅密寺の近くで下宿していました。松江から来た友人は本当に「よく遊ぶ」人間でした。私は野球一筋で遊びを一切知らずに高校生活を過ごしたので、「遊び方」は彼から教えてもらいました。遊びを通じて人間関係を築き、「人とのふれあい」の中から様々なことを学びました。
 立命館大学には全国から学生が集まっているため、友人の実家を訪ねて各地を旅することができました。立命館の良さは、京阪神だけでなく様々な地方の文化が混ざり合っていることだと思います。これからもその良さが受け継がれていくといいですね。




ご卒業後のエピソード

Q:現在のお仕事について教えてください。

 矢野 東京都・神奈川県内で10店舗を展開する調剤薬局を経営しています。おかげさまで今年創設25周年を迎えました。地域の皆さまの健康づくりに少しでも役立てることを願って、地域医療に密着した「誰からも愛される薬局」を目指しています。
 学生時代に仲間たちとよく議論し、よく遊んだ経験は、社会に出てから何よりも役に立ちました。「人の動かし方」や「お金の使い方」が自然と身についたように思います。



(設立25周年記念パーティーの様子


Q:校友会でのつながりはありますか?


 矢野 数年前から東京校友会に参加しています。そこで、私と同級・同じ生年月日、さらには奥様と私の妻の出身校も同じという驚きの共通点を持った方に出会いました。意気投合した彼には、公私にわたってお世話になっています。
 「たくさんの人に出会いなさい」といつも部下に話している私にとって、校友会は多くの人と出会える貴重な場だと実感しています。

ご支援にこめた想い

Q:校友会未来人財育成基金にご支援くださったきっかけや想いを教えてください。

 矢野 これと言って特別なことをせずに学生時代の4年間を終えてしまったせいか、卒業後、余計に母校を恋しく思うようになりました。「大好きな立命館に何か恩返しはできないか」と思っていたところ、校友会報に掲載されていた基金のお知らせを見て「これだ!」と思いました。

 立命館はめざましく発展し、社会的な評価も上がり、私たちの時代とは隔世の感があります。私の時代には「立命館」というと、「どこの映画館?」なんて聞かれたんですよ(笑)。でも、今やその名は関西にとどまらず、「全国の立命館」へと成長しました。1年半後には大阪いばらきキャンパスも開設すると聞きました。いつの日か、立命館が全国で1番の私学になることを願っています。微力ではありますが、後輩の皆さんや母校のお役に立てれば嬉しいです。





Q:今の学生(後輩たち)にメッセージをお願いします。

 矢野 立命館の学生といえば、昔は立身出世を目指す人が多く、ファイトがありました。しかし、今の学生はとてもスマートで、おぼっちゃん育ちといった印象です。スマートも良いのですが、もう少し大志を持って、時にはハメを外してもよいと思います。いろいろと経験していると、社会に出ても怖くありません。そして、社会に出てからも遊ぶこと、もちろん勉強することも忘れないでくださいね。

(掲載日:2013年12月6日)

矢野 功 (やの いさを)様のインタビューを終えて

「遊び」から様々なことを学んだとおっしゃる矢野様ですが、「勉強」も遊びと同様に真剣に取り組んでおられたそうです。特に白川静先生の授業が大好きで、吸い込まれるように聞いていたことを懐かしくお話しておられました。