みなさまからのメッセージ

ご支援者インタビュー

立命館学園は、校友(卒業生)、企業、父母はじめ多方面の方々からご支援を得て運営しています。このページでは、学園の教育・研究充実のために、ご支援くださっている方々をご紹介します。

第8回


濵野 知英(はまの ともひで) 氏

濵野 知英(はまの ともひで)

1993年 経営学部卒業  株式会社 木下会計事務所 取締役 チーフコンサルタント
第8回は、濵野 知英様にお話を伺ってきました。

立命館入学にまつわるエピソード

Q:立命館大学経営学部に入学された理由を教えてください。
 
濵野(敬称略) 高校3年生のときは「体育大学へ進学したい」と考えていましたが、全て落ちてしまいました。しかし、全て落ちたからこそ、改めて「自分は何をしたいのだろう」と考え直すきっかけになりました。
 私の実家は八百屋で、昔から身近で商売を見ていたためか、物事を考えるときにはいつも商売的な考え方をしていたことに気付きました。そこで「経営学」に興味を持ち、歴史ある経営学部を持つ大学を目指し浪人することにしました。
 当時の私は恥ずかしいほど偏差値が低くかったので、倍近い偏差値が必要な大学を目指すなんて雲を掴むような話でしたが、予備校の寮に入り、医学部をはじめ超難関大学を目指している人達と生活を共にしたり、一緒に勉強する中で着実に偏差値が上がっていきました。
 予備校に行って、初めて勉強の仕方を知ったという感じです(笑)。あの出会いがなかったら、立命館大学には入学できていませんでしたね。



学生生活にまつわるエピソード

Q:立命館で思い出に残っていることを教えてください。

濵野 大学時代の恩師である上瀧先生のゼミで学んだことです。ゼミのテーマは「豊かさとは何か」でした。まさか、経営学部に入って「人の豊かさ」について考えることになるとは思いませんでした。
 今思うと、上瀧先生のゼミとの出会いは自分のこれまでの考え方がガラッと変わる大きな転機でした。ゼミに入るまで商売や経営は損得勘定だと思っていました。しかし、ゼミで学べば学ぶほど、相手の「豊かさ」を考えることがお客様のニーズに直結することだと思うようになりました。このスタンスを持てたことは私の大きな財産となり、おかげで今の仕事があると思っています。上瀧先生に教えてもらったことを本当に感謝しています。

ご卒業後のエピソード

Q:現在のお仕事について、簡単に教えてください。

濵野 現在、株式会社木下会計事務所に所属しております。この会社は同じグループ内に税理士事務所・社会保険労務士事務所・行政書士事務所・経営コンサルティング会社があり、私はこれらの会社を横断的に活動し、中小企業の「よろず相談所」というか中小企業の経営コンシェルジュとなれるよう働いています。近年では、事業再生や金融機関対応などの案件が多くなっています。これからも中小企業経営者に「困ったら、とりあえず木下会計事務所に行けばどうにかなるだろう」と思われる存在になりたいですね。



ご支援にかける想い

Q:校友会未来人財育成基金にご支援くださったきっかけや想いを教えてください。

濵野 RFS(立命館未来サポーター)の集まりに行ったことがきっかけです。基金の説明を受けて、「コンセプトが今までの寄付と違っていていいな」と率直に感じました。大学を維持するためのお金ではなく、将来の日本・世界に貢献する人材を育てるための基金であることに共感しました。
 校友会の総会や役員会で声をかけるときにも「将来を担う人を育てるための基金であり、そこに貢献できることは素晴らしいことだと思いませんか?」「結果として、色々な分野で立命館の出身者が活躍していたら嬉しいですよね。」と強く訴えています。そのことをひたすら訴えていくことがRFSとして、立命館の卒業生としての役割だと考えています。
 ただ、実際はまだまだコンセプトが少しずつ広まりはじめた段階だと感じています。そのため、私が所属する宇部小野田校友会でも、工夫をしながら広めようと考えています。たとえば、立命館の学生に宇部小野田に来てもらって「おもしろ科学実験」をしてもらうなど、基金があれば優秀な学生・ユニークな学生が育つ姿に実際に触れてもらえる機会をつくりたいと話し合っています。


Q:今の立命館や学生(後輩たち)にメッセージをお願いします。


濵野 「できること」、「やるべきこと」、「やりたいこと」の3つを整理することが必要です。「やるべきこと」を実行するためには、「できること」を増やすことが必要です。「やりたくないこと」を「やるべきでないこと」に摩り替える屁理屈を考えず、「できること」を増やして「やるべきこと」をきっちり実行してください。そうすることで、自然と「やりたいこと」が増えていきますし、人生の可能性を広がるはずです。


(掲載日:2014年1月10日)

濵野 知英(はまの ともひで)様のインタビューを終えて

メディアで「立命館」の名前を聞くたびに反応してしまうという濱野さん。最近はスポーツをはじめ様々な分野で「立命館」の名前を聞くことが多くなり嬉しいと話してくださいました。また、校友会未来人財育成基金のコンセプトに強く共感されていて、「大勢の校友が継続して支援する雰囲気をつくっていきたい」と熱く語ってくださり、心強く感じました。