学校法人立命館 学校法人立命館 国際協力・貢献

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JICA関西課題別研修
Knowledge Co-Creation Program (Group & Region Focus)

講義中の研修員の様子

プログラム背景

立命館は、2014年度まで11年間に亘り独立行政法人国際協力機構(JICA)関西センター(以下、JICA)から委託を受け、集団研修「町並み保全の手法と運営」「歴史都市の保全・防災と文化観光への活用」を実施し、京都・奈良を中心とした歴史・文化遺産の保存・修復の仕方をいかに観光振興につなげるかについて様々なアプローチ方法を伝えてきました。それらのリソースを引き継ぐかたちで、2016年度からの3年間、さらに2019年度からの3年間にわたり、世界遺産に焦点を当てた課題別研修を受託し、世界遺産の管理に携わる各国の行政官・専門家が、理論や制度、日本の事例に関する講義、研修旅行を通じ「世界遺産サイトの運営管理を通じた観光振興への活用」の具体的施策づくりを学びました。2022年度からは、既に世界遺産登録されているもの以外の文化遺産にも焦点をあて、新たに「文化遺産および地域社会と共生する持続可能な観光開発」のテーマの下、研修を実施しています。

コースリーダーによるフィールドワークの様子

プログラム概要

研修目標としては、

  1. 文化遺産の適切な保全と活用を通じた持続可能な観光開発促進のための活動計画を策定する。
  2. 自国の文化遺産の活用状況と課題について分析する。
  3. 日本の文化遺産の管理と観光開発について、国及び地方自治体の政策、法制度、運営・管理体制を理解する。
  4. 文化遺産の防災対策と災害発生時の危機管理の概要を理解する。
  5. 文化遺産の保全とユニバーサルツーリズムの推進の概要、手法、運営、管理体制を理解する。

などといった内容で構成されています。

対象国 開発途上国(アジア、中東アフリカ、中南米など)
対象者 開発途上国の文化遺産の管理、観光政策に携わる行政官や専門家など
期間 約5週間
人数 各コース10名程度
カリキュラム
  1. 講義:文化遺産の保全と観光振興、景観保全、文化財の防災対策、組積構造の防災など
  2. フィールドワーク:京都の町並み、関西地域の文化遺産を有する観光地、歴史地区など
  3. アクションプラン発表
言語 英語 [通訳の配置有]
※2019年度~2021年度はロシア語でも実施有
研修施設 立命館大学朱雀キャンパス、およびJICA関西を基本とし、フィールドワークでは地方自治体や他の研修機関を訪問します。
実績 「世界遺産の適切な管理を通じた観光振興」コース
2016年度:2016年8月15日~同9月24日、2017年1月16日~同2月25日
2017年度:2017年7月17日~同8月26日
2018年度:2018年10月12日~同11月16日
2019年度:2019年9月9日~同10月18日、2019年11月11日~同12月20日
2020年度:2021年1月18日~同2月5日、2021年2月8日~同2月25日
2021年度:2021年9月6日~同10月8日、2021年10月18日~同11月18日
※2020年度および2021年度は、研修を遠隔化して実施(オンデマンド講義の配信、リアルタイム討議)。
「文化遺産および地域社会と共生する持続可能な観光開発」コース
2022年度:2022年9月28日~同11月7日
2023年度:2023年10月5日~同11月7日
コースリーダー 立命館大学理工学部 名誉教授 山崎正史