IR Fellows
立命館大学 国際関係学部 国際関係学部 校友会
立命館大学国際関係学部 校友会 IR校友 友達の輪 毎月、国際関係学部の校友を友達の輪形式で紹介します。
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野間 綾

  さん
Noma Aya
2005年(平成17年)3月卒 佐藤誠・文京洙ゼミ(社会開発学) 高知市立高知商業高校出身
日本国際協力センターにて
Profile
野間 綾(のま あや)(旧姓:古谷)
国際関係学部を卒業後、株式会社ジェイアール東海ツアーズに入社。約3年間、京都支店で旅行相談やJR券販売業務に携わった。その後、青年海外協力隊・村落開発普及員として、2008年から2010年までモザンビーク共和国に派遣され、料理用のかまど作り等の活動に取り組む。帰国後は、財団法人日本国際協力センターで日系人や外国人のための就労準備研修事業のコーディネート業務に従事している。
 
大学(サークル)の写真

大学時代の思い出

大学時代は、貴重な経験と人との出会いの4年間でした。
国際関係学部は英語がペラペラな人、論理的な考え方ができる人、堂々と意見が言える人など、レベルが高い人ばかりで入学当初は本当に驚きました。

私はAO自己推薦で入学したので、はっきり言って学力にはあまり自信がありませんでした。レベル別に構成される英語のクラスも一番下のクラスでした。だからこそ、1回生の時はとにかくみんなのレベルについて行かなくちゃ!追いつかなくちゃ!とがむしゃらに頑張ったことを覚えています。

また学部の友人らは、オープンな性格で好奇心旺盛、自立している人が多かったと思います。常にそういう友人に囲まれて刺激を受けたことで、私自身もチャレンジ精神が鍛えられたと思います。

1回生の春休みには異文化理解セミナーで韓国に1ヶ月の短期語学留学をしたり、2回生ではエクステンション講座で旅行業の資格を目指したり、国際協力業界のインターンシップに参加して海外からの研修生受け入れ業務の体験をしたり、就職活動でもいろんな業界の説明会に顔を出してみたり・・・。興味があることにどんどん挑戦して、自分の可能性の幅を広げることができた学生時代だったと思います。

もちろん、サークルにも参加しました。私が所属していたよさこい鳴子踊りの「京都チーム櫻嵐洛(さらら)」は、他大学の学生や社会人も参加するチームでしたので、友人の幅が広がりましたし、真夏の高知や北海道の祭りで踊りを披露したときの一体感は今でも忘れられません。

また、大学内の学食で3年半アルバイトをしていたのですが、こちらも普段は知り合う機会が少ない他学部の友人を得る機会となり、大学時代を語る上ではずせない思い出となりました。


協力隊(農民組合巡回)
 
協力隊(かまど作り)

社会人になってから

大学を卒業した後は、ジェイアール東海ツアーズという旅行会社で約3年間、カウンターでの接客やJR券を販売するみどりの窓口業務に携わりました。

その後、高校時代から夢だった青年海外協力隊に参加。村落開発普及員として2年間、アフリカのモザンビーク共和国に派遣されました。国際協力に憧れて大学でも国際関係学を学んできたのですが、いざ現地に行くと、役に立つスキルや知識が何もない自分に気がついて情けなく不甲斐ない思いもしました。公用語のポルトガル語もなかなかうまくならず、異文化というストレスの中で、何度もくじけそうになりました。そんな時によく思い出していたのは、協力隊に派遣される前に2ヶ月間行われる訓練での仲間でした。彼らも世界中できっと同じように踏ん張っているのだから、私も頑張らなくちゃと自分を励ますことができました。

現地では農民組合の会合に参加してみたり、彼らの畑仕事を手伝わせてもらったり、NGOに飛び込みで情報をもらいに行ったり、おばちゃんたちのコーラスグループに参加させてもらったり、とにかくいろんなところに顔を出すようにしていました。

活動後半では、この何気ない人とのつながりが功を奏しました。料理用のかまどを普及する活動を始めたところ、人づたいで情報が入ってきたり口コミでうわさが広がるようになり、自然と活動がスムーズに進むようになりました。最終的には地域で活動していた3つのNGOが協力してくれる合同プロジェクトにまで発展し、私が帰国までに関わっただけでも、合計約150人の住民と29基のかまどを完成させることができました。

2010年に帰国した後は財団法人日本国際協力センターの契約社員として、厚生労働省から委託で実施している事業「日系人就労準備研修」のコーディネート業務に携わっています。私の仕事は、東海3県の複数の会場で実施されている研修で、行政書士や社会保険労務士を講師として手配することと、各会場の受講者の言語内訳に応じて必要な通訳者を手配することです。私が直接会場に行くことはあまりありませんが、受講者から「日本に来て何年も経つが、こんな講義は今まで受けたことがなかった。これまでは泣き寝入りしたことも少なくなかったが、今は正しい知識を得ることができた。ありがとう。」という言葉を聞くことが、やっていてよかったなあと実感すると同時に、次への活力を得られる瞬間です。

そして私は今年の4月から、学校の事務職員という新しい仕事に就く予定です。私自身、大学時代に多くの人に支えられて成長できたように、これからは、人の成長を見守りサポートする仕事を通じて、少しでも社会貢献できればと考えています。

 

校友へのメッセージ

国際関係学部を卒業した校友の皆さんが世界各地で活躍されていることを耳にする度、自分のことのように嬉しく思います。国際関係学部らしく国際的な仕事をばりばりこなしている方もいれば、国内企業でしっかりお勤めをされてる方、また、家庭や育児に専念している方など、歩む道は様々ですが、同じ校友として誇らしく感じています。これからもいろんなところで校友の皆さんとお会いでき、ネットワークを広げて行ける機会があると思いますので、心から楽しみにしています。

 

在校生・受験生へのメッセージ

国際関係学部は立命館の中では規模こそ小さい学部ですが、人の魅力、学びの魅力がぎゅっと詰まった場所です。個性を持った一人一人が、お互いを刺激し合いながらも認め合って共に成長して行ける雰囲気に満ちあふれたこの学部は、まさに世界の縮図だと思います。大学時代は自分をニュートラルにして、いろんなことに挑戦できる貴重な時間だと思います。ぜひ、大学生活を楽しみながら、無限の可能性にチャレンジしていってもらいたいと願っています。

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