RS 学園通信 vol.127 座談会 学問のすすめ 公費助成運動 Student Report
October 2000 INDEX
「きれいなキャンパスで学びたい」問題意識を行動に変える
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新たな発想のきっかけに

例えば一斉清掃に関しては、スタッフを含めて参加者が100名近くに上るなど、予想以上にプロジェクトの中身と目的を学生に理解してもらうことができました。清掃を見て協力してくれる学生もいて、潜在的な意識はあるけれど、きっかけを持つことができない学生も多いのだと感じました。参加者の感想からは「こんなにキャンパスの中にゴミがあるとは思わなかった」、「たばこのポイ捨てが多く、喫煙に対するマナー意識をしっかり持つべき」などの意見があり、「こういった企画があったらまた参加したいですか」というアンケート質問に対しては、8割以上の人が「また参加したい」と答えていました。こうしたことからも、当初の目的であったキャンパス美化に対する意識を持ってもらうことは成功したと思います。

また、今回の企画の開催にあたっては、BKC自治会とともに、生協学生委員会のメンバーにも協力していただくことができました。このように様々な人との交流により多くの企画、議論ができたのは新しい成果でした。1回生も積極的に関わることができたため、学生生活を送る上での一つの財産として今後生かしてほしいと思います。

しかし、初めての取り組みということで、多くの課題も生まれました。例えば、携帯灰皿の配布は「どこで吸っても良いということか」という質問が出たり、ジュース配布に関してはリサイクル機をあまり利用してもらえないなど、実行委員の意図したことが伝わっていない部分もありました。こうした点は改善策を見つけ、今後の企画に生かしていきたいと考えています。

今回の企画をきっかけとして、今度はキャンパスだけではなく、草津市内での清掃も行い、地域との新たな接点を作り出そうというアイデアがあります。BKCが完成して7年目、経済・経営学部がBKCに来て3年目になり、草津市に下宿している学生は年々増加しています。学生から地域に働きかけ、共に活動をすることは、お互いの理解とともに、また新たな発想、そして成果が得られるのではないかと思っています。

 

 

今後は地域との新たな接点を作りだしていきたい
 
大事なのはチャンスを活かすこと、
積極性を持つこと

先にも述べたように、「クリーンプロジェクト」は初めての取り組みでした。この企画をきっかけとして、多くの学生たちがこのような意識を日常的に持てることが大切だと感じています。これからも、今回生まれた課題を生かして、新しい企画を作り上げていく予定です。また、この「クリーンプロジェクト」は、学生の意識の向上だけでなく、地域住民の方との相互理解も目的としています。今後は多くの学生が地域との交流を行い、色々なことを学んでほしいと思います。

私自身、プロジェクトの大きな成果として、自分達の問題意識は積極的な行動や自主性により、解決できるということが分かりました。「クリーンプロジェクト」はやりたいことを実現できるフィールドとそれを支えるシステムを有効に活用した結果です。チャンスがあれば積極的に参加する姿勢を大切にして下さい。その意識が学生生活を充実させる秘訣だと思っています。

特に1、2回生のみなさんは、興味のあることにどんどん関わっていった方がいいと思います。そこから得た知識は必ず自分にプラスになります。私は、現在自治会で活動をしていますが、そこには今回の企画のように自分たちで考えたことを形にできるという魅力がありました。そして、このような企画を通して多くの人との出会いがあり、他ではできない経験を積めたのです。ぜひ皆さんも自分のフィールドを見付け、何事においてもチャンスと積極性を大切にして下さい。

チャンスと積極性を大切にすれば出会いは広がる

 

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