VOICE

1 期生

易 東

スポーツ健康科
博士後期課程2年

INDEX

  1. 01博士課程後期課程への進学動機、また現在の研究活動・院生生活について
  2. 02NEXTフェローシップ・プログラムについて
  3. 03今後のキャリアプランについて
  4. 04院生へのアドバイス・メッセージ

01博士課程後期課程への進学動機、
また現在の研究活動・院生生活について

大学院進学された動機、きっかけ、また立命館大学を選ばれた理由など

学部時代通っていた中国の大学での研究課題が面白く実験に興味を持ち、前期課程に進学することを決めました。また、後期課程に進学しようと思ったのは、前期課程で自分が行ってきた研究、実験結果をきちんとまとめ、論文として発表したいと思ったことがきっかけです。
日本に留学した理由は、大学当時の先生が日本に留学した経験があり、授業中にその留学生活の面白さや日本の大学で研究をする魅力を教えてくれました。そして、私は大学卒業後日本に留学しようと決めました。また、立命館大学は留学生の中でも有名な私立大学として知られており、立命館大学への進学を決めた最大の理由は、先生との交流機会が多かったことです。大学院は先生が決め手です。また、私は実際に研究室を見学して、研究の面白さも感じました。立命館では研究するための実験環境が整ってたことも決め手の一つです。

現在の研究テーマ、活動について

私は機能性食品を活用し、運動と組み合わせることで筋肉にどのような役割を果たすのか、そのメカニズムを検証しています。近年、高齢化社会が進む中、人々のQOLを高めるためには、筋肉機能を衰えさせずに長く維持することが重要です。そこで、機能性食品と運動を活用した筋肉機能の向上に注目しています。先輩がされていた研究が面白くて取り組み始め、人々がより良い老後の人生を過ごせるように、筋肉を研究することで社会貢献したいと思っています。この研究の面白さは、毎日細胞を培養しているので、細胞の外見が変わったり、細胞が分泌するものが変わるという「変化」を観察できるところです。

研究活動とプライベートの両立について

以前は日本語の勉強になるためアルバイトをしていたこともありましたが、現在は細胞の培養など実験中心の研究をしており、研究以外の活動をする時間を作ることは正直難しいです。しかし、細胞の培養期間として一定の周期があるため、細胞のチェックやデータ分析など集中的に取り組む期間が必要な周期を過ぎれば、バイクでツーリングやキャンプなどのアウトドア系の趣味を楽しむようにしています。私は、やっていることを精一杯やって、実験が一段落したらしっかり休み、また次の実験を頑張る、メリハリをつけた研究活動を行っています。

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02NEXTフェローシップ・プログラム
について

NEXTフェローシップ・プログラムを知ったきっかけと育成拠点での役割を教えてください。

本プログラムは先生の紹介で知りました。研究拠点の「R-GIRO」に所属し、様々な研究科の先生方や学生達と繋がりができ、国内外の研究者の方々とも交流しています。研究を共有できる雰囲気が良く、本プログラムを通して自分の研究を活用できることは大きなメリットで、研究の発展にとても役立っています。また、研究拠点のシンポジウムに参加し、グループメンバーとしてプロジェクトの進捗報告や話題を提供される方へ質問を通して情報交換ができて、人脈や情報を得ることが可能になりました。本プログラムが『木』、プログラム生の各研究が『葉』として、枝を通じて互いに連携し好影響を与え、一つ一つが他を支え結果として大きな木を支えているというイメージで、自身も貢献できるようになりたいです。

NEXTフェローシップ・プログラムではどのような活動をされていますか?

学生フェロー同士の情報交換・交流ができたり、研究を進めるために必要なスキルを身に付けるための様々なプログラムが用意されており、積極的に参加しています。また、薬学研究科の学生フェローたちとの合同研究につながる可能性もあり、それらを通して研究の幅や新しい世界が広がるのではないかと考えています。プログラムの中でも特にPBL(課題解決型学習 Problem-Based Learning)では、専門性の異なる学生フェローが1つのグループでSDGsの課題に取り組み、解決策をみんなでまとめ、最終的には立命館守山高校の学生達に対しプレゼンを行いました。身に付けたスキルを活かし、自分達の考えた結果をわかりやすく伝え提案する、やりがいのあるプログラムです。

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03今後のキャリアプランについて

修了後の進路について

研究職として、一般企業に就職しようと思っています。企業で働いて経験を身に付けたあと、知識と経験を備えた状態で学校に戻り教える立場に就きたい、と考えています。私の考えでは、知識と社会経験の両方を持っていれば指導の幅も広がり、学生達に多くのことを伝えられるのではないでしょうか。しかし、研究現場は離れたくないと思っています。理系として研究現場を離れてしまうと戻るのが難しく、学生に教えることは出来なくなるのではないかと考えます。研究を進めて社会経験を身に付けたあと、教える立場に立てるように頑張りたいと思います。
また、NEXTフェローシップ・プログラムでは、2名のコーディネーターから様々なサポートを受けることが出来ます。博士学位取得後のキャリア形成に関する情報が少ないですが、コーディネーターよりアカデミアと一般企業への就職に関して沢山の情報をもらえるので、とても助かっています。

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04学部生・院生への
アドバイス・メッセージ

易さんは好きな言葉や、座右の銘はありますか?

私の好きな言葉があります。
一つ目は「如果你现在对未来很迷茫,那么学习肯定会是正确的道路」、「もし今貴方が将来のことを迷っているなら、学ぶことは正しい道だと思う。」という意味です。
二つ目は「不要在做之前就决定你是否喜欢,勇于尝试,之后说不定也可能会喜欢上」、「損得はやる前に決断しない、とりあえずやってみる、後で好きになってくるかもしれない。」という意味です。
これは元々中国の大学の先生が中国語で教えて下さり、ずっと覚えている言葉です。特に学部生は、将来の進路を決めるにあたって迷うことが多いと思います。私も学部生の時はいろんなことを考えて手が止まっていることが多かったですが、そんな時にこの言葉は励みを与えてくれました。迷ったら、止めずに一旦続けてみましょう!そして、すぐに決断せず、とりあえず何でも挑戦してみてください!

(2022年9月 掲載)