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始皇帝と秦帝国 —出土文字資料からその実像を探る(全4回)

申込締切日
各講義の2日前の23:59
定員
各回200名(初回のみ1000名 先着順となっておりますのでお早めにお申し込みください。)

受付終了しました。

講師
鷹取 祐司(立命館大学文学部 教授)
講義紹介
始皇帝は冷酷な暴君、秦帝国は厳しい法律で民衆を支配した専制王朝。始皇帝と秦帝国に対しては多くの人がそのようなイメージを抱いていると思います。ただし、これらのイメージの元は全て、秦を倒して成立した漢王朝の時代以降に書かれた歴史書の記述で、その中で秦は否定されるべき「悪」と位置づけられてきたのです。
本講義では、秦代の墓や役所跡などで発見された出土文字資料——それらは秦代に作成された竹簡や木簡——の記載を見てゆくことで、歴史書からは窺えない始皇帝と秦帝国の本当の姿に迫ってみたいと思います。
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回数: 全4回
講師: 鷹取 祐司(立命館大学文学部 教授)
時間: 各回10:00~11:30 ※Q&A(質疑応答)含む

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第1回 11月13日(土) 暴君始皇帝の素顔  <無料>  【受付終了】

前221年に全国統一を果たした始皇帝は、翌年から5回にわたり全国を巡幸しました。『史記』には、第2回巡幸で湘山の祠まで来た時に暴風で船が転覆しそうになったことに激怒した始皇帝が、神を祀る湘山の木を全て伐ってはげ山にしたという、まさに暴君の面目躍如の場面があります。ところが、近年発見された秦代の出土文字資料には、それとは全く異なる始皇帝の命令が記されていました。第1回講義では、『史記』の描く始皇帝像を出土文字資料などによって検証します。

第2回 11月20日(土) 秦帝国の刑事裁判  【受付終了】

『史記』には、漢の高祖劉邦が秦の都を占領した際、長老達に対して「長老たちは長らく秦の厳しい法律に苦しんでこられた……私は長老たちと約束しよう、法は三章のみ、人を殺したら死刑、怪我を負わせたり物を盗んだら罰する。それ以外の秦法は全て廃止する」と言ったと記されています。この言葉を聞くと、秦帝国の刑事裁判では処罰優先で冤罪も多かったように思えますが、出土文字資料から復元される秦代の裁判はそれとは全く異なるものでした。第2回講義では、秦代の刑事裁判を見てゆきます。

第3回 12月4日(土) 秦の帝国行政  【受付終了】

前221年に全国統一を果たした始皇帝は、全領土を中央政府が直轄統治する郡県制を施行しました。全国を36郡にわけ、郡の下に県をおいて、郡県の長官次官は中央から派遣しました。秦帝国の正確な人口は不明ですが、秦を継いだ漢帝国は最盛期には6000万人弱の人口を擁しており、秦帝国にも数千万単位の人口があったと推測されます。これほど巨大な帝国を始皇帝はどうやって治めたのか、第3回講義では、当時の行政において実際に使用された文書から秦帝国の行政運営を見てゆきます。

第4回 12月 11日(土) 秦人の日常生活  【受付終了】

現代日本を生きる私たちは、出生と同時に戸籍に登録され、結婚によって新しい戸籍を作り、死亡すると戸籍から削除されます。また、居住する市町村には住民票を届け出なければなりません。日本に限らず近代国家では教育や福祉などの市民サービスの基本台帳として戸籍や住民票を運用しています。今から2200年前の秦帝国にも戸籍制度がありました。だたし、市民サービスではなく民衆管理のためですが。第4回講義では、戸籍制度なども含めて、当時の人々の暮らしについて見てゆきます。
対象 どなたでもお申込みいただけます。
開講期間/開講日 2021年11月13日(土)~2021年12月11日(土) 毎週土曜日(※11月27日を除く)
受講料 1回 1,500円(※第1回無料)  

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