伝教大師最澄1200年大遠忌 平安仏教の源流(全4回)
- 開講期間/開講日
- 2021年9月4日(土)~9月25日(土) 毎週土曜日
- 申込締切日
- 各講義の2日前の23:59
- 定員
- 各回200名(初回のみ1000名 先着順となっておりますのでお早めにお申し込みください。)
受付終了しました。
講師 |
1957年、大阪市生まれ。1987年、京都大学大学院 文学研究科 国史学専攻 博士課程学修退学。富山大学人文学部助教授を経て、1996年、立命館大学文学部に着任。研究テーマは、日本古代の律令国家・王権と仏教。奈良・平安時代の宗教的事象を通じ、イデオロギー支配装置としての宗教の役割や王権の宗教的性格、地域の宗教文化の特性などを研究。『日本の名僧1 和国の教主聖徳太子』(編著、吉川弘文館、2004年)、「考証 日本霊異記(上)」(監修、法藏館、2015年)などがある。テレビなど各種メディアにも多数登場。学校法人立命館理事補佐、立命館大学硬式野球部部長などを歴任。2023年より立命館大学文学部特命教授。
本郷 真紹 (立命館大学文学部 特命教授)
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講義紹介 |
聖徳太子が信仰を勧めた仏教は、次第に社会に浸透し、律令政府は、国家・王権に資する手段として、仏教の利用を図ります。8世紀になり、天平年間に多くの社会異変が生じると、仏教への依存度がさらに強まり、大仏造立などの大規模な事業が展開します。この時、改めて聖徳太子の事績を顕彰し、仏教の興隆に尽力したのが、光明皇后でした。やがて平安京に都が遷り、最澄が史上に登場することになりますが、本講座では、聖徳太子から最澄へとつながる仏教の軌跡を辿りなおしていきます。 ----------------------------------------------------------------------------- 回数: 全4回 講師: 本郷 真紹(立命館大学文学部 教授) 時間: 各回10:00~11:45 ※Q&A(質疑応答)含む -----------------------------------------------------------------------------
第1回 9月4日(土) 律令国家と仏教 7世紀後半に成立した律令国家は、仏教思想に依存し、その利用を図るとともに、僧尼の身分を管理し、行動の統制を試みます。その内容と意義を確認し、律令国家のめざした仏教との関係について検討します。 聖徳太子の斑鳩宮跡に夢殿などの伽藍を建立し、その事績を顕彰しようとしたのは、聖武天皇の皇后・藤原光明子と思われます。国分寺の設置や大仏造立も、彼女が天皇に勧めて推進した事業でした。この光明皇后の意図に迫ってみたいと思います。 第3回 9月18日(土) 尼天皇称徳から桓武天皇へ 古代最後の女帝となった尼である称徳天皇は、その師・道鏡とともに仏教興隆を主導します。過剰な仏教と朝廷の関係に修正を試みたのが桓武天皇で、平安遷都の目的の一つと言われます。本当でしょうか。桓武天皇の仏教観、それが変更を余儀なくされた経緯を考えます。 第4回 9月25日(土) 最澄と平安仏教の成立 <比叡山延暦寺からライブ配信> 桓武天皇により比叡山から召し出された最澄、その寵遇を得て才能を発揮し、天台宗の基礎を築きます。やがて最澄は、新たな仏教を構築しようとして南都の仏教と対立しますが、最澄の生涯を追い、彼の目指した仏教の方向性に迫ります。 |
対象 | どなたでもお申込みいただけます。 |
開講期間/開講日 | 2021年9月4日(土)~9月25日(土) 毎週土曜日 |
受付終了しました。